兵庫・淡路島、由良の「ハス」をご存じだろうか?
ハスは、淡路島での地方名で、和名は「イシダイ」と言う魚。
ハスは引きが強烈で、しかもとっても美味しいので、ファンが増えている人気のターゲットだ。
今回は、淡路島・由良の廣田丸に乗船してきたので、その釣行を基に、タックルや仕かけ、エサや釣り方を紹介したい。

▲由良の廣田丸
イシダイ狙いのタックル&仕かけ
由良沖のイシダイ狙いだが、竿はタチウオ専用ロッド82調子にカウンター付きのベイトリール、道糸は2号を使う。
仕かけは胴突き仕かけ3本針。市販もあるが、ご当地の釣りなので、釣具店などに置いていない場合もあるので、注意が必要。なければ船でも販売してくれる。

▲廣田丸の船で販売している、イシダイ仕かけ(2つで1000円)

▲廣田丸では、オモリは80号統一だ

▲オモリの少し上に止め結びでコブを作っておけば、そこからラインが切れやすくなる
エサは生きた海エビを使う
イシダイ狙いでは、エサは生きた海エビを使う。エサは船で用意してくれており、乗船料とは別で1人4000~5000円程度必要(漁によって料金がかわる)。
エサは尾バネをカットして、刺していく。糸ヨレしやすいため、針先を出してエサを真っすぐに付けるのが基本。

▲廣田船長が用意してくれるエサの生き海エビ

▲尾バネをカットする

▲尾の方から刺していき、真っすぐになるように付ける。丸まるように刺して、針先を隠す場合もある
イシダイの釣り方
①仕かけを下ろして着底したら、スグに底を切り、根掛かり回避のために、底を取り直す。
②底をトントンして、根掛かりしない程度のギリギリに仕かけをステイさせたり、慣れてくれば、根の上にオモリを置くようなイメージで少しステイする。
③アタリがあれば、スグに合わせず少し竿を下げて送り込み、そこで穂先を押さえ込むか、ガツガツしたアタリがでたら合わせを入れる。
⑤魚が掛かれば、すぐにリールを巻いて根から魚を離す 。
イシダイ釣りは、根が非常に荒いポイントを攻めるので、ステイした後はリールを少し巻いて1、2m仕かけを上げた後、再度底取りすることが重要。竿先がフッと持ち上ったり、コツコツと竿先に何か当たっている場合は、オモリが底に当たっているので、根掛かりしないようにスグに仕かけを上げて、根掛かりを回避することが大切だ。
とは言え、イシダイは根の穴に潜んでいることが多いため、 根掛かり覚悟で果敢に根をタイトに攻めていくことも、釣果を上げる上で重要なポイントだ。12月は、まだ水温が高く、エサ取りが多いので、仕かけが馴染んでから2分を目処に手返しを早くすることで、イシダイをゲットするチャンスが増える。
根掛かりしないように、こまめな底取りが大切だ。早合わせは禁物で、押さえ込んだりすれば合わせよう!

▲この釣りは、エサ取りが非常に多い。当日多かったのが、違和感なくエサを取られている状況だ。どれくらいの時間でエサがなくなっているかを把握するためにも、こまめなエサの確認は大切だ
ぜひ、この記事を参考にして、美味しいイシダイ釣りにチャレンジしてみてはいかがだろうか?

▲廣田丸は、廣田太紀船長が操船する船宿。とても親切な船長で物腰が柔らかいため、初めての人でも安心して楽しむことができる。ハスだけでなく、由良は夏のカワハギ狙いも盛ん