紹介するターゲットは「カワハギ」。
今回は、和歌山・由良の松っちゃん丸に乗船。船から狙う、楽しいカワハギ釣りのタックルや仕かけ、釣り方などをご紹介。

▲和歌山・由良の松っちゃん丸
タックル&仕掛け
カワハギ釣りは、専用竿があるのでそれを用意するのがベスト。なければ、汎用竿のオモリ負荷30号、82、または91調子がよい。
専用竿が必要な理由は、カワハギの小さなアタリが分かる、感度がよい穂先を持ったロッドが必要だからだ。
カワハギは「エサ取り名人」とも言われ、エサを取るのが非常に上手い。

▲がまかつから新たに発売された、船釣りの汎用竿「ライブラ エクスレンジ」。カワハギ釣りにも使える感度のよさがウリ

▲リールは小型で軽いベイトリールがオススメ。手巻きがベスト

▲船宿のオリジナル仕かけ

▲カワハギ針は釣っていると掛かりが悪くなるので、数を用意しておこう

▲オモリは30号統一だ。カワハギ釣りで使用するオモリは、さまざまなものが発売されており、カラフルな方がカワハギの寄りがよいとされている。光るタイプのものも効果的でオススメだ
エサはアサリがベスト
カワハギのエサは、アサリ。エサのアサリは、エサ屋で各社から発売されているものが手に入る。冷凍ボイルのアサリがスーパーなどで販売されているが、アタリの出が悪いためオススメしない。
また、カワハギはよくエサを取るため、エサは余裕を持って多めに持っておくのがベター。マルキユーの「カワハギゲッチュ」だと1箱半程度は持っておこう。
アサリはヌメリが多く、エサ付けが難しい。そのため、オススメなのが、アサリ用のアミノ酸入りの締め材。
これでアサリを締めるとヌメリが取れるだけでなく、エサ持ちがよくなり、アミノ酸の効果で食いもよくなるので、できれば使う方がよい。

▲アサリは生がマスト。ボイルのものは食いが悪い

▲マルキユーの「カワハギゲッチュ」

▲ダイワの「特選皮剥アサリ激旨」
アサリの付け方
カワハギは、エサの付け方が非常に大切。また、気付かないうちにエサが取られていることもあるので、こまめにエサのチェックをすることが重要。付け方次第で釣果に差が付くこともあるので、エサ付けをしっかりしよう!
①水管に針を通す
②ベロを縫い刺しする
③内臓に針を刺す
※針先は出さないようにする
カワハギの釣り方
カワハギの釣り方は、人によって多種多様だが、基本のタナは底付近となる。仕かけを底まで落としたら、誘ってからステイし、アタリを待つ、これを繰り返し、カワハギを焦らして食わせてやる。アタリがあれば、竿をゆっくりと聞き合わせていけばよい。以下が基本の釣り方。
①仕かけを投入し、オモリが着底すれば、竿をゆっくりと上下して誘う
②誘った後にステイして、アタリを待つ
③アタリがあれば、竿を上げていき、聞き合わせていく
④カワハギが掛かれば、リールを一定速で巻く。
カワハギ釣りには、①宙釣り(オモリを底から切る)②たるませ(オモリを底に付けて仕かけをたるませる)③ハワセ(オモリを底に付けて、仕かけを底にハワせる)などの釣り方がある。状況に合わせて、どの釣り方が合うか試そう。

▲アタリがあれば、思いっきり合わせるのではなく、聞き合わせるのが基本だ
ヒットパターン
記者が行ってきた日は、ウネリと風がある、タフコンディションだった。その中で、圧巻の釣果だったのが、カワハギを18尾釣り上げた尾高氏。
多くの人がシャクったり、シェイクしてからのステイをしていたが、尾高氏は常にフワフワと誘い続けて、仕かけを止めない釣り方をしていると、カワハギがヒットしてきたそうだ。
エサ取りが多く、ステイするとエサがすぐになくなっている状況も多々あった。

▲18尾で竿頭だった尾高氏
とっても楽しいカワハギ釣り。
この記事を参考に皆さんも、釣りに行ってみてはいかが?