釣りシーズンを終えた今、オフシーズンをどう過ごすか迷っていませんか?
冬の間は、次の釣りシーズンをより快適に迎えるための準備期間として活用するのがオススメ! 中でも、ロッドのメンテナンスは欠かせない重要なポイント。正しいお手入れをしておくことで、ロッドの寿命を延ばし、次回の釣行でも最高のパフォーマンスを発揮できます。今回は、初心者でも簡単に実践できるロッドメンテナンス法をわかりやすくご紹介します!
汚れ落とし&サビ防止メンテナンス
汚れをそのままにしておくと、ガイドの部分で飛距離が落ちたり、ブランクの傷みの原因になってしまいます。
このメンテナンスは、主に淡水アングラーであまり頻繁にロッドの洗浄をしていない人にオススメ。海釣りをメインに聴講しているアングラーは、釣行ごとにしておくとサビ防止にもなります。
まずは、お湯、もしくは真水でロッド全体を流します。この工程はロッドの塩分を除去するために行うので、お湯の方が効率的。
釣行後、ロッドと一緒にお風呂に入ってしまうのが1番ラクチンです!
この時、湯の温度が高すぎると破損の原因になってしまうので気を付けましょう。
次に、歯ブラシやスポンジ(柔らかい面で!)で、ガイド周辺、リールシート周りを洗います。特にガイドの根元部分は入念に。
コレで洗浄工程は終了です!
洗浄が終わった後は、ロッドの水分を柔らかいタオルなどでしっかりと拭き上げましょう!
この時も、ガイド周りは入念に。
水道水にも多少なりとも塩素が残っているので、そのままにしておくとサビとまではいかずとも、水垢が付いてしまいます。
マルチピースロッドを洗浄した時は、継目から水が入っていないか確認しましょう。
確認方法は、タオルなどの柔らかい布を床に敷き、穂先のコミ口を「トントン」と落とすことで内部の水を落とすことができます。
乾燥させるときは、日の当たらない風通しのよい場所がオススメ。
日光に直接当てて長時間放置してしまうと、色褪せやブランクスの劣化に繋がってしまいます。
フェルールワックスの塗布
続いてはマルチピースロッドの継ぎ目のメンテナンスである、フェルールワックスの塗布。
このメンテナンスをすることでのメリットは大きく3つ。
①継ぎ目の消耗が減ってロッドが長持ちする
②キャスト時、ファイト時のジョイントのズレを抑える
③固着を防ぐ
それではフェルールワックスの塗布方法を紹介していきます。
早速ですが、ここが一番大事。
何層にも厚塗りしたものを無理に押し込むと、それが逆にブランクスにダメージを与えてしまうこともあります。また密着し過ぎで、塗る前よりも抜けにくくなる場合もありますので、まずは古いワックスをティッシュなどでしっかり拭き取りましょう。
ここでのポイントは“塗りすぎない”こと。
具体的には、下から上まで線を2~3本くらい引いてあげる位の量で十分です。
ワックスを塗ったら、指で全体にまんべんなく伸ばしていきます。
まんべんなく伸ばせたら、一度ロッドを繋いでみましょう。ここで少しはみ出たワックスをティッシュで拭き取れば完成。少なく感じるかもしれませんがこれで十分な効果を発揮できます。
メーカーによってはジョイント部の仕様上、フェルールワックスの使用を推奨していないメーカーもあります。
フェルールワックスを使用する前に確認を忘れずに。
オフシーズンを利用して少し手を加えるだけで、次の釣りがより快適で楽しいものになります。今年使い込んだロッドを丁寧にケアして、来シーズンも最高の釣果を目指しましょう!