中節が2種類付属した変則3ピース構造、とだけ聞くと、よくわからないと思いますが、これはロッドのお話。
今回紹介するのは、マルイカ竿。
マルイカとは、関東方面の釣り人からの愛称で、いわゆるケンサキイカのこと。船から複数のスッテを使って、マルイカの数釣りが楽しめる釣り物です。
極鋭 マルイカ EX RS
冒頭にあった「中節が2種類付属した変則3ピース構造」。この「極鋭マルイカEX RS」が、その構造を取り入れたロッドになります。
基本は3ピースのロッドで、状況に合わせて長さの違う中節を交換して使用します。
では、その中節をどう使い分けるのかというと。
製品 | 特徴 |
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RS145 | メインとなる短い中節を装着すると、全長145㎝の穂持にパワーを持たせたLC調子となる。 40~50号の錘を使い浅場~中水深で活躍し、叩きやすくノリ感も明快。瞬時のアワセを可能になった。 |
RS168 | ロングロッドになりながらも、その分パワーも持たせ、ダルさを払拭し軽快な使用感を実現。ロングロッドのメリットは何と言って悪天候への対応力。 深場やうねりのある状況、外洋に面したフィールドで圧倒的な対応力を発揮する。長さを活かした確実なアワセと、精度の高いゼロテンキープ力を実現。 |
メインとなるのは短いRS145。ですが海況により、うねりや波があったり、2枚潮の場合、しっかりとアワセを効かせるため、長さが必要となる場合があります。
そんな時は臨機応変にRS168を使用すれば解決。タックルを2つ用意する必要がなく、これだけでいろんな状況に対応できる魅力的なロッドに仕上がっています。
ここでテスターのインプレを抜粋して。
今回の企画が生まれたのも「深場も浅場もウネリも二枚潮も色んな状況に対応したい」という皆さんからの声がきっかけです。
特に、今までの145cm前後のマルイカ竿であった
・深場や大ウネリ、二枚潮の時にフッキングの掛け幅が足りない
・大ウネリの時、ゼロテンキープが難しい
という部分を解決したく、168cmのロングロッドを企画しました。
ただ、ロングロッド単品だと出番が限られるのも事実です。
そこでチャレンジしたのが、1本で2本分の長さに対応できる「中節交換システム」です。
1番気になる穂先の調子に関しては、ご好評いただいている極鋭マルイカEX LCをベースにチューニング。
LCからガイド2個分に柔軟さを加えて目感度をアップさせつつ、叩き後のビタ止めやゼロテンキープのしやすさには支障がないように調整をしています。そして、LCと比べて穂持ちにパワーを足すことで、操作性やフッキング時の瞬発力もアップするように調整しています。
他にもマルイカフリークが気になるのは、乗ったかどうかを察知する「乗り感」ですよね。
乗り感を左右する要素は大きく分けて調子と自重。
数あるプロトの中から、乗り感が1番良く伝わる調子に絞っていますし、自重に関しては3ピースなのに145は59g!168は65g!と文句なしの軽さに仕上がっています。
まさに「軽さは(乗り)感度」です!
また、145の方は既存のマルイカ竿と同じような長さなので使用感のイメージはつきやすいと思うのですが、気になるのは168の方の使用感ですよね?
ロングロッドだから乗り感が鈍かったり、ダルく感じるんじゃないの?と思いきや…自重はたったの65gでダルさを感じることなく快適です。
短くて軽い145の方が軽快感はありますが、深場や悪天候への対応力というところでは168の方に分があると思います。
ダイワとダイワテスター陣で培ってきたマルイカの最強調子に加えて、どんな水深や状況にも対応したいという工夫と想いを込めて付けたモデル名はRS(レンジシフト)。
ダイワとしても、船竿では初挑戦の中節交換や、前例の少ないSMTの継ぎ穂先などチャレンジングことも多かったのですが、企画・設計チームが見事形にしてくれています。
もちろんハイエンドの極鋭EXですから、ダイワテクノロジーも満載で自重も文句なし。調子も自重も一切妥協は無しです!「中節交換システム」によるデメリットは全くと言っていいほどありません。
出典:ダイワ
スペック
極鋭EXといった最高峰のロッドに相応しいテクノロジーが詰め込まれています。
アイテム | 全長(m) | 継数 | 仕舞寸法(cm) | 標準自重(g) | 先径/元径(mm) | 錘負荷(号) | カーボン含有率(%) | メーカー希望本体価格(円) |
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極鋭マルイカEX RS | 1.68 | 3 | 83 | 65 | 0.6/9.8 | 10~80 | 98 | 85,000 |
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