覚えておけば、実釣で役に立つ!!【現場で見た!サビキマダイの誘いパターン】を紹介

「タダ巻くだけでマダイが釣れる!」、そんな手軽さが魅力のサビキマダイ。

実際、初めてのアングラーがチャレンジしても、よい日には型揃いのマダイでクーラーが賑やかになることは多々あります。

兵庫県姫路発、小豆島周辺のサビキマダイは、ただ今、好シーズン真っ盛り!

ここでは、先日乗船した姫路港・槙龍丸での、釣り人が繰り出したサビキマダイの誘いパターンを紹介します。

基本に忠実なモノもあれば、「ええっ!」と意外な誘い方まで、覚えておけば、アナタのワザの引き出しが増えるかも!? です。

現場で見た誘いパターン

①巻き上げ

サビキマダイの王道とも言える釣り方が、この「巻き上げ」。

文字通り、リールを巻いて仕かけを巻き上げるだけ、なので操作は超簡単です。

この釣りでは流し始めに、船長から「底から20m」など、タナの指示が出るので、底からその指示ダナまで等速で巻きます。

巻き速度は超スローから、やや早巻きまで、状況に合わせてかえていき、アタる巻き速度を探します。

当日はエンゲツプレミアム150PGなら、速度0~1によくアタるなど、超スロー巻きがよかったようです。

▲当日よくアタッたのは、エンゲツプレミアム150PGで巻き速度0~1

そして、指示ダナまで巻き上げてもアタらなければ、再び底まで仕かけを下ろして、同じタナまで巻き上げを繰り返します。

②フォール

前述のように、巻き上げの誘いは、指示ダナまで巻けば、再び仕かけを底に下ろして、また誘い上げますが、その時のフォールにもコダワリを見せる人もいました。

それは、フォール速度の差。

当日たまたま乗船していた、2024年度の大阪湾タチウオKINGバトルの優勝者、坂匠氏。

▲大阪湾タチウオKINGバトルの2024年優勝者・坂匠氏

「実はタチウオよりも、サビキマダイが得意」と言う坂氏が、教えてくれたのが、このワザ。

サビキマダイは食いが渋い時ほど、仕かけのフォール速度でマダイの反応がかわるそうで、「速過ぎず、遅すぎず、マダイに見切られない速度を探してフォールさせるのがキモ」と言います。

この日、坂氏はフォールブレーキレバーの付いたエンゲツプレミアム150PGで、パターンを見つけるまではフォール速度を微妙に変えながら狙っていました。

▲フォールレバーでフォール速度を調整し、マダイに見切られない速度を探す坂氏

坂氏が言うには、「仕かけが下りる時に、興味を示したマダイはそれに底まで付いて行ってる。活性が高い時は一気に下ろしてもイイが、逆に低い時は、仕かけの落下が速過ぎると反応しにくい。ただ、フォールが遅すぎると、仕かけを見切られるので、速過ぎず、遅過ぎずのフォール速度を見付けるのが大事」だそうです。

「マダイの活性に、フォール速度が合っているか否かの判断は?」と聞くと、「自分の目安では、魚探の反応が底からある時に、着底後すぐに巻き始めて、底周辺でアタればフォール速度が合っている(仕かけが見切られていない)と判断し、かなり巻き上げてからアタる時はフォールが遅くて見切られていると判断している」とのこと。

要は、着底から巻き始めて、すぐにアタるか、だいぶ誘い上げてからか、に注目しているそうです。

③チョクリ

「巻き上げ」でアタらない時に、竿の上げ下げだけで誘うパターンが「チョクリ」。

底周辺に反応が濃い時や、浮いたマダイのタナが狭い時には「チョクリ」が効果的です。

誘い方は、下に構えた竿先を竿1本分、ゆっくりと誘い上げ、一旦上でステイ。

▲下に構えてから、竿を起こして誘い上げる

▲竿を大きく上げれば、少しステイしてから一気にフリーフォール

アタらなければ、サッと竿先を下ろして、元の位置までフリーフォールさせます。

この誘いは底で行うイメージが強いですが、船長やベテランに聞くと全くそうではなく、浮いたタナの幅が狭い時には宙層でするのも有効だそうです。

竿で誘い上げ速度は、超スローから、スーッと素早く上げるなど、いろいろ試して、状況に合ったパターンを見つけましょう。

 

派生パターン チョクリ&巻き上げのMIX

流し釣りの途中に、船長が再度「底から●mまで」とタナの指示を出す時がありますが、実はコレ、大チャンスタイムです。

操舵室で魚探やソナーを見ていると、船下に好反応が出た時に船長は再度タナの指示を出します。

このチャンスタイムを確実にモノにしようと、オリジナルの工夫を凝らしていたのが、同船していたつりそく船釣りクラブの山本氏。

流し始めの投入で、指示ダナまで巻き上げてアタらなければ、次からは底へ下ろすと、巻き上げではなく、チョクリでしばらく誘います。

▲底を取り、下に構えてから誘い上げる

▲誘い上げれば、少しステイ後にフリーフォール

そして、途中に船長が「●mまで」とタナの指示を出した時にリールを巻き始め、好機に仕かけがタナにくるように、組み合わせていました。

▲その時に巻き上げ始めると、マダイの群れに仕かけが通りやすい

④シェイク

記者が「ええっ!?」と驚いたのが、この誘い、「シェイク」です。

サビキマダイの基本的な誘いは、「巻き」と「チョクリ」が有名ですが、12代タチウオKINGの坂匠氏が「食い渋り時に効くんです!」と実践していたのが、コレです。

タイラバロッドでイカメタルの誘いのように、狙ったタナで数回竿先をシェイク。

そして、ピタッと止めたり、フォールを織りまぜたりして、リアクションバイトを狙っていました。

ちなみに、この日はこの誘いには食いませんでしたが、坂氏曰く「個人的には実績があります」とのこと。

「反応はあるけど、全くアタらない!」なんて時には試してみるのもアリかもしれませんね。

以上が、当日現場で見た誘いパターンです。

基本の誘いを含めて、組み合わせパターンや、意外な⁉誘いも知っておけば、引き出しの1つになるハズです。

まだまだシーズンが続くサビキマダイ、ぜひチャレンジしてみてください!

あっ、誘いパターンだけを記しましたが、巻き上げて誘っている時にアタっても、無理に合わせずに、掛かるまで巻き続けるのがイイ傾向です。当日は合わせていた人は、スッポ抜けたり、巻き上げ途中でのバラシが多発していましたので…。

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