名手の考えを追求!船タチウオのコツってどんな感じ?

今永航汰(いまながこうた) プロフィール

オーナーばりスタッフ。タチウオテンヤをはじめ、イカメタル、タイラバ、マダコなどさまざまな釣りを得意とするアングラー。通称「今永ジャーク」と呼ばれる高速ジャークは見る者の目を惹きつける。大阪湾タチウオキングバトル20197位入賞。

はじめまして。オーナーばり営業企画開発をしています、今永です。

例年よりスタートが若干遅かったものの、いよいよ待ちに待った大阪湾船タチウオテンヤが開幕。

ロングランのタチウオシーズンがやってきましたね。

今回の釣行でお世話になったのは、兵庫・須磨浦の仙正丸。

大型船で親切な中乗りさんもいて、オマツリなどのトラブルにも迅速に対応していただけますし、何よりポイントが目の前で実釣時間が長いのも魅力的ですね。

当日使用したテンヤ

今回は掛獲船太刀魚テンヤ4色に新色も加え、実釣してきました。

幅指2~5本が入りまじる中で、状況や活性に応じて、小型の数釣りをしながらも不意にまじる良型もしっかり拾う作戦です。

朝イチは掛獲船太刀魚テンヤのグローカラーをチョイス。ローライトということと、活性の高い小型の様子見るためにもこのカラーを選択。

水深は約60m。朝イチはタナが浮いていることも多いので、50mからスタート。

9対1調子1.6mのショートロッドで、強いジャーク2回と3秒ほどの短いステイで、誘いを入れていきます。

すると、食い上げアタリ多発! 朝イチからキレイなタチウオが順調に上がりました。

穂先にでるアタリやラインの揺れなど、違和感は全て掛けにいきます。フッキングに失敗しても、それが誘いや捕食スイッチを入れる役割を果たすと考えています。

この掛けに特化した釣りをする上で非常に重要となるのが、「テンヤ」。

・フッキングの邪魔をしない水切れのよい薄型ヘッド
・鋭い針先と強度があり、たわまない(フッキングパワーを逃がさない)フック
・針先が魚に対して立ちやすく、また違和感を与えないショートシャンクフック

掛獲船太刀魚テンヤは、以上のような特徴を持ち、掛けにいけるテンヤとなっています。

朝イチは積極的に掛けていき、数を重ねていきましたが、フィーバータイムも長くは続きません。

そうすると、次は作戦変更。緩いジャークと10秒ほどのロングステイで様子を見ます。

ロッドも誘いに応じてかえてみよう

竿も、ジャーク時にテンヤを左右に飛ばしすぎないように、8対2調子にかえるのもアリだと思います。

釣行日は濁りが非常にキツく、活性は低かったものの、濁りを避け、濁りの入っていない層を狙い撃ちすることで、アタリは連発しました。

また、夏のタチウオは非常に遊泳力が強く、バラシが多発します。

掛かり所を選びにくい即掛けの釣りでは、口先やアゴ下に薄掛かりし、強烈なバックスライドによる引き込みで身切れしやすくなるのも事実。

電動リールの巻き速度を普段以上にゆっくりにしたり、場合によっては手巻きリールを使用するのも手です。

そして調子の硬い竿を使用する場合には、できる限り竿を立ててファイトすることで、バラシを減らすことができます。

小型の中に不意に、まじる幅指4、5本サイズも釣りながら、この日は当日の活性を考慮すると納得の釣果で、納竿となりました。

これから大阪湾の船タチウオは更なる盛り上がりを見せ、ベストシーズンを迎えます。ぜひ、皆さまも釣行してください。

タチウオの活性に合わせたフローチャート

基本的な釣りの組み立てとして、活性に応じて臨機応変な対応を心掛けます。

【高活性時】には、多くの個体が反応を示すため、1尾に固執せずテンポよく釣る。

【低活性時】には、反応を示す少ない個体を獲るように丁寧な釣りを心掛ける。

以上をベースとし、変化する海況やタチウオの活性にアジャストしていけるかどうかが、この釣りの楽しい所です。

参考にして釣果を伸ばしてみてくださいね。

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