
大東哲也(おおひがしてつや) プロフィール
皆様、あけましておめでとうございます!
今シーズンの冬は時化も多く、欠航で予定がキャンセルになったという話をよく聞きます。
そんな時はつりそくを読んで、次回の釣行へ備えて頂ければということで、2025年も皆様の釣果アップに繋がるようなネタを提供できればと思っておりますので、引き続きよろしくお願いします。
正月に2024年の釣行を振り返ってみると、釣行回数が最も多かった釣りは、アユとタイラバともに10回。続いてカットウフグ、こちらが9回となりました。
よく「メインの釣りは何ですか?」と聞かれるのですが、アユとタイラバとカットウの人となりました。
カットウの人が教える、カットウ仕掛けの選び方
開発やプロモーションの関係で今年はどうなるか分かりませんが、カットウの人、ということで、今年1発目のキモな話は、カットウフグでスタートしたいと思います。
カットウフグ釣りは、カットウ仕かけ(親針仕かけ)のエサを食いに来たフグを、掛け針で掛けるという、通常の魚釣りとは異なるスタイルの釣りです。
アタリはあれど、掛からないので「葛藤」するから、カットウ釣りとなったという説があるくらい、テクニカルで奥深い釣りです。
毒魚であるため、敬遠する方もいますが、しっかりと選別して、処理したフグを渡してもらえるので、帰宅してからも非常に楽。
そして食味もよし、ということで、未挑戦のアングラーには、ぜひ挑戦してもらいたい釣りのひとつです。
過去の連載で、オモリの重さや、カラー、ハリスの長さや、針の形状などの話をしましたが、今回は店頭イベントでよく「仕かけは何を選べばよいか?」と質問をされるので、仕掛け選びや、釣り方に関して振り返ってみたいと思います。
仕かけの種類は、大きく分けて2種類。1本針タイプとチラシタイプがあり、1本針タイプは大きなエサを付けられるので、アピール力に優れ、エサ取りに強い。
一方、チラシタイプはアピール力や、エサ持ちは1本針タイプに劣るものの、針が小さいので、カットウ仕かけでもフグが掛かるのと、初心者でもアタリを感じやすいという特徴があり、これからカットウ釣りを始めたいという方は、チラシタイプがオススメです。
掛け針は、キープタイプの「カットウ一角」がオススメです。
フグは、掛けてから上に向かって泳ぐため、慣れないとテンションが抜けて外れてしまうことがあるので、まずはキープタイプがよいです。
やり取りに慣れてくれば、掛け重視の「カットウスティング」を使ってみてください。
掛け針の本数は、トラブルレスな1本針でスタートして、掛からない状況や、釣りに慣れてくれば2本針。時合で手返しよく釣りたいなら、1本針が有利なので、こちらも状況に合わせて使い分けてみてください。
オモリは、アンカーを入れるなら、50号以上の指定号数となることがあるので、40号1個、30号1個、10号2個ほど用意して、重い号数が必要な場合は、オモリの複数付けで対応します(根掛かりのあるエリアは、予備でもう少し必要です)。
釣座や潮の速さで、重さの調整が必須となるので、重さのバリエーションは、あるに越したことはありません。カラーは夜光、ケイムラ、蛍光色と3パターンあれば安心です。
釣り方は、流しで釣る場合と、アンカーを入れる場合で異なります。流す場合は、軽めのオモリ(10~20号)で、仕かけを底に置かず、常に自分の正面にくるようにコントロールして、アタリを待ちます。
一方で、アンカーを入れる場合は、仕かけを底に着けて釣ることが多くなりますが、船が動かないので、仕かけを動かして(流して)フグを探す必要があります。
ここを意識すると、釣果が大きくかわるので、要チェックです(仕かけを流す場合は、オマツリに注意)。
竿はテンヤタチウオやカワハギ、タコ用でも代用できますが、専用竿があればベストです。
厳冬期は手元に伝わるアタリも減るので、8:2の先調子で穂先の繊細なモノを選べばと思います。
何がキモかよく分らない話になりましたが、4月頃まで楽しめるので、ぜひこの記事を参考に、カットウフグ釣りに挑戦してみてください。
使用アイテム
「カットウ一角ふぐチラシ」、この商品はカットウ仕かけと掛け針が一体となったセット仕かけで、コレとオモリさえあれば釣りが可能です。
関西エリアでは、エビエサをメインに使用するので、チラシ仕かけの威力が最大限に発揮されます。アンカーを入れる場合は、LL、流しの場合はLと、使用するオモリに合わせて号数を選んでください。掛け針1本タイプなのでトラブルも少なく、手返しよく釣りが可能です。
また、エサを付ける針はWケン付でエサズレしにくく、よりアタリがでやすくなっています。とにかく釣れるフグ仕かけなので、ぜひお試しください。