浅海の大物から中深海まで対応する「令和スタイル」な汎用ロッド/シマノ「ミッドゲーム XR」

新製品総力特集2025

近年、釣り人と制作の技術の進歩により、細分化されたロッドが次々と登場し、それぞれの釣りに最適な性能を追求する時代。しかし一方で、「1本で幅広い釣りを楽しみたい」「専用ロッドを揃えるのはコスト的に厳しい」といった声も多く、新規アングラーやライトユーザーにとっては、選択肢が多すぎて難しく感じることも。

そんなユーザーに使ってみて欲しいのが、浅海の大物から中深海の高級魚まで、1本で楽しめる「令和スタイル」な汎用ロッド 「ミッドゲーム XR」。

ミッドゲーム XR

2025年06月 発売予定

出典:シマノ

「ミッドゲーム XR」は、近海の浅場から水深200m以上の中深海までカバーできる汎用ロッド。

対応するオモリ負荷は40号~200号(最大250号)、ターゲットはマダイ・ワラサ・ヒラメ・オニカサゴ・アカムツ・キンメなど多彩。1本で複数の釣りを楽しめるため、船釣り初心者からベテランまで、幅広い層にフィットする仕様になっています。

このロッドのコンセプトは、「1尾、1尾との出会いを深く楽しむ」こと。

魚のアタリや海底の変化を手元で感じながら、より繊細でドラマチックな釣りを楽しめる工夫が随所に盛り込まれています。

シマノ公式「ミッドゲーム XR」詳細ページはこちら

3つのシマノテクノロジーが釣りを快適に

①“Xシート テクニカルガングリップ” 搭載。操作性&フィット感を極めた設計

ミッドゲームXRに搭載された”Xシート テクニカルガングリップ”は快適性と操作性を実現。
実際にこのトリガーが搭載されているロッドを使用したことがあるアングラーであれば、その快適さにうっとりしてしまったのではないでしょうか?

手の大小、右巻き、左巻き、いずれにもフィットする左右共用。そして、フロント部は指を掛けやすいトリガー形状とすることで操作性が向上し、細かなロッドワークも可能に。

※HHモデルを除く

②“カーボンモノコックグリップ”搭載。 感度が劇的に向上

釣り竿の感度には大きく分けて目視での目感度、触感による手感度の2種類があります。目感度は穂先の動きによるもので、手感度は文字どおり手が竿に触れている箇所から伝わる振動。この振動=情報を、脇挟み時や肘に当てているときに釣り人へ増幅して伝えるのがミッドゲームXRに搭載されているカーボンモノコックグリップ。

その情報は魚信だけでなく、海底を探る際の底質や潮流による道糸への抵抗など、海中の状況の変化を知ることにも役立ち、目感、手感に次ぐ「第三の感度」とも呼べるもの。

薄型一体成型により軽量であると同時に、置き竿時に便利なカーボン性ホールドポジションも装備。感度・手持ち性と同時に実釣での使いやすさを両立しています。

③軽量・高強度なブランクス設計

本体の基本構造には軽量・高強度を実現するスパイラルXコアを採用。そして穂先部には高感度カーボンソリッドタフテック∞を採用し、ハイパワーXソリッド構造で補強。

そうすることで、パワーロスを減らしメリハリの効いた操作と強さを実現した…と。

9アイテムの選び方

9種類のラインナップ…と言われても、新規ユーザーにとってはどれを選べばよいのか分からないですよね。そこで見て頂きたいのが以下の表。

イチ推しアイテム 64 73 82
M230 MH240 MH190 MH230 H190 H230 HH210 MH180 H190
錘負荷
最大120号
錘負荷
最大150号
錘負荷
最大150号
錘負荷
最大150号
錘負荷
最大200号
錘負荷
最大200号
錘負荷
最大250号
錘負荷
最大150号
錘負荷
最大200号
コマセ系 アジ ビシ80号前後 73MH190
ビシ120号前後 73H190
マダイ 64M230
イサキ 64MH240
ワラサ/メジロ/ブリ 73MH230
コマセ五目 73H230
メダイ 73H230
胴突天秤系 オニカサゴ LT 82MH180
ノーマル 82H190
タイサビキ 64M230
タテ釣り/ライト落し込み 73MH230
落し込み 73HH210
ライト泳がせ(ノマセ釣り) 73H230
アカムツ
クロムツ
LT 73H190
ノーマル 73HH210
ヒラメ LT 64MH240
ノーマル 73MH230
ヤリイカ・スルメイカ 82MH180
夜イカ 73MH230
根魚 82MH180
アマダイ 73MH190
ライトキンメ 73HH210

★最適、◎適、〇可

左の軸でやってみたい釣り、もしくは、釣ってみたい魚を見つけて、それにマッチした品番を探すだけ!

もしくは、以下の有名アングラーの使い分けを参考にすると分かりやすいですよ。

松本圭一氏のミッドゲームXR使い分け(関東周辺)

【64M230・64MH240】
ヒラメやライト泳がせ、コマセダイやコマセ五目など喰い込ませたい釣りに。細ハリスも使えるしなやかさも持っていますからイサキにもいいと思います。230、240という長さは仕掛けの安定性や取り回しやすさ、誘いのストローク、手持ちと置き竿においてバランスがとれていると思います。

【73MH190・73MH230・73H190・73H230】
73MH、Hは4種あるわけですが、まず長さについては、竿を曲げてソフトに、またはマイルドに使いたいなら長め(230)を。手持ちをメインに積極的に操作して誘ったり、やり取りしたいなら短め(190)という選択になります。硬さ、パワーに関しては、自分のいく釣り場や魚の大きさなどを考えて選んでみるといいと思います。実際に手に取って使ってみれば、どの竿も、色んな釣りに使えると気づいていただけると思います。

【73HH210】
この竿は深場を意識したモデルで、関東周辺で頭に浮かぶのはアカムツです。石廊崎沖など伊豆方面、房総半島、犬吠埼沖、常磐の小名浜沖など、オモリ250号を使うエリアで、気持ちとしては置き竿にしたいけれど手に持って誘ったほうが釣れる、そんな場所で使いたい竿となっています。

【82MH180・82H190】
82は支点が釣り人から遠くなるため、全長は短いほうが負担少なく操作が楽になります。その分、安定させるためには手持ちになるわけですが、底をこまめに確認していく釣りでは感度が良く、操作が楽という長所が活きます。もし73と82で迷ったら、操作性を重視するなら82でいいのではないでしょうか。ターゲットとしてはオニカサゴ、アラなど海底をたたくように探っていく釣りや、シマアジ混ざりの五目、遠征五目など、積極的に誘ってアワセる釣りに使っても面白いと思います。

出典:シマノ

吉田昇平氏のミッドゲームXR使い分け(関西/大阪湾)

【64M230】
しっかり喰い込ませたい、バラシたくない釣りに。やはり鯛サビキやメバルに使ったら絶対に面白い竿です。連掛けを狙いたいですね。

【64MH240】
長い仕掛けを扱いやすい長さとMより若干張りがありつつ深く曲がりますから、やはり鯛サビキでの活躍が多い竿です。

【73MH190・73MH230】
アマダイやライトな中深場など。誘ってアタリを出させて掛ける釣りに。

【73H190・73H230】
オモリ負荷200号まで対応モデルで、張りがあって誘いやすくて、それでいてしっかり喰い込ませられますので、ワラサなどの青物、中深場のほか、大阪湾ではクログチ狙いにもバッチリです。

【73HH210】
シリーズで最も硬いHHは中深場・速潮、オモリ250号の釣り、オニカサゴやアカムツ・クロムツなどで。

【82MH180】
感度が良く操作性が素晴らしいので、テンヤタチウオやカットウフグにも使えます。180という長さも絶妙で、色んな魚種を手持ちで狙うのに適しています。

【82H190】
感度が良く操作性も良いので、何にでも使えるのが本音です。ノマセ釣りはもちろん、最近関西でも流行ってきているイカを使ったイカブリなど。実際に曲げるとそんなに穂先は硬くなくて、それでいて胴が強くて速潮時でも底取りしやすい。テンヤタチウオならMHぐらいの印象で使えます。

出典:シマノ

スペック

品番 全長(m) 継ぎ方式 継数(本) 仕舞寸法(cm) 先径(mm) 錘負荷(号) リールシート位置(mm) リールシートタイプ カーボン含有率(%) 本体価格(税別)
64M230 2.30 並継 2 171.4 1.4 40-120 410 DOWNLOCK 86 50,000円
64MH240 2.40 並継 2 181.4 1.4 40-150 410 DOWNLOCK 86.6 51,000円
73MH190 1.90 並継 2 119.4 1.2 40-150 410 DOWNLOCK 85 49,000円
73MH230 2.30 並継 2 159.4 1.2 40-150 410 DOWNLOCK 82.6 51,500円
73H190 1.90 並継 2 119.4 1.4 50-200 410 DOWNLOCK 82.5 49,500円
73H230 2.30 並継 2 159.4 1.4 50-200 410 DOWNLOCK 80.7 52,000円
73HH210/RIGHT 2.10 並継 2 139.4 1.4 50-250 410 DOWNLOCK 85.1 52,500円
82MH180 1.80 並継 2 109.4 1.2 40-150 410 DOWNLOCK 85.2 49,000円
82H190 1.90 並継 2 119.4 1.2 50-200 410 DOWNLOCK 86.4 50,000円

専用ロッドが増え続ける中、1本で幅広いターゲットを狙える「ミッドゲーム XR」は、まさに「令和の汎用ロッド」と言える存在。

初心者でも扱いやすく、ベテランアングラーにとっても頼れる1本。このロッドで新たな釣りの楽しみ方を体感してみませんか?

シマノ(Shimano)

1921年創業。1970年に「レジャーを通して人々の健康に寄与する 」という企業哲学のもと、釣具事業部が発足。リール、ロッド、ルアー、用品などクオリティの高いアイテムの開発、製造、販売までを行い、釣具の総合ブランドとして、国内外問わず多くのファンを抱えている。独自の技術も数多く、世界に誇るジャパンクオリティを提供し続けている。

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