【あの釣り、あの魚】人気爆発中! 釣って楽しい、食べて美味しい「フグ」釣りの魅力を紹介

寄稿:つりそく船釣りクラブ 杉本 和則

つりそくのオフィシャルクラブ、「つりそく船釣りクラブ」のメンバーが、船から狙う旬のターゲットを紹介。

この記事を参考に、皆さんもどっぷりと船釣りの世界にハマってください。

杉本 和則(Kazunori Sugimoto) プロフィール

つりそく船釣りクラブ7期生で、釣り歴は10年。クラブ内で1番の長身でおおらかな性格に見えるが、実は繊細な釣りも得意。特に好きな釣りはイカメタル

カットウ仕かけで狙う
美味しいフグ釣り

ここ数年で、関西でも爆発的に広まっている、人気のフグ釣り。12月頃から、大阪湾から播磨灘にかけて出船している船宿も増えつつあり、中には年中フグ釣りで出船している船宿も。

大阪湾ではショウサイフグが人気

大阪湾でのメインターゲットはショウサイグフグ。

▲ショウサイフグ

愛知県南知多のメインターゲットはアカメフグ(ヒガンフグ)

船宿によっては、アカメフグを狙える便もあるので魅力的です。

▲アカメフグ

今回は釣行レポートではなく、まだまだ未熟で初心者の筆者ではありますが、フグ釣りの魅力をお伝えします。

フグ釣りは前述の通り、関西では大阪湾から播磨灘の広い地域で、ショウサイフグをメインに、サバフグなどが狙えます。筆者はここ数年、伊勢湾や日間賀島周辺でアカメフグをメインターゲットとして、釣行を重ねています。

釣り自体は難しいものではなく、初心者でも十分に楽しめますが、奥が深いのでハマるとテクニカルになり、自ら釣り自体を困難にしてしまう恐れも(笑)。

カットウ釣りは専用ロッドがオススメですが
代用でもOK!

タックルは専用のロッドなどあればベターですが、これから始めてみたいと言う方は、カワハギやタチウオ、イカメタルロッドなどの感度がよいもので代用してもOK。

リールは両軸リールで、ハイギアがオススメ。ラインはPE0.6-0.8号、リーダーはフロロ3~4号程度で。ただし、アカメフグなどの根掛かりが多発するようなポイントで釣る場合は、仕かけ自体をロストしないよう、PEを1.5~2.5号にする必要がありますので、予約時に船宿に相談してもらえればと思います。

オモリは30号をメインに、10~40号を使用することが多く、現在では仕かけと共に、各メーカーから発売されているものも多いです。

仕かけは、大阪湾では市販されているチラシカットウ仕かけをメインに、その日の状況や釣りスタイルに合わせて、胴突き仕かけも用意しておけばOK。

伊勢湾では根掛かりが多発するので、伊勢湾用のカットウ仕かけがオススメです。

▲これがカットウ仕かけ。シンプルですが、こだわると奥が深いです

▲大阪湾の場合、市販のカットウ仕かけでOKです

エサの種類について

エサは大阪湾、播磨灘はアルゼンチン赤エビが主体となり、伊勢湾ではホヤやアオヤギを使用することが多いと思います。

エサについては地域性もありますので、予約の際に船宿に聞いてみてください。また、その日のフグの傾向もあるので、複数の種類を用意できればベターです。

狙うフグによって釣り方も変わります

釣り方もさまざまですが、大阪湾の砂地など、根掛かりの少ないポイントの場合は、基本的に底までサミングしながらゆっくり仕かけを落とし、底が取れたと同時に、合わせ幅を20~30cmのイメージで、コンパクトかつソフトに空合わせを入れます。

これは、フォール中にフグが仕かけに追随していることもあり、また着底と同時にアタリがでることも多いためで、まず最初に意識すべきこととなります。

仕かけは底に這わせたり、軽く誘いを入れた後にゼロテンションでアタリを待つ。しばらくはフグの活性が分からないので、3秒に1回、5秒に1回、10秒に1回など、基本的な空合わせを入れた方がよいと思います。時おり、空合わせではなく、仕かけをアピールする意味合いで、ソフトに1mほど誘い上げ、またゆっくりとソフトに誘い下げて着底を行うと、アタリがでることもありますので、ぜひ試してください。

使用タックル
ロッド 極鋭カットウフグS/H-178、HH-159、極鋭湾フグ178
リール アドミラ100XHL、ティエラ100XHL
ライン PE0.6-0.8号、リーダー3~4号2ヒロ
仕かけ カットウ一角ふぐチラシ仕掛、フグカットウ仕掛SS
ハリス、カットウ針 フロロ12号(10~12cm)、D-MAX フグカットウ針SS、ケイムラビーズ、アワビビーズなど

注目トピック

食べる楽しみもフグ釣りの大きな魅力のひとつ

帰港後は、船長が営業許可を取ったフグ専用の調理室などで身欠き状態にしてくれるので、帰宅後に捌く必要がほとんどないのも、フグ釣りの人気のひとつですね。

私自身もフグを捌く資格を持っていますが、各都道府県、各市町村の保健所ごとに、食してよいフグ、また調理方法が厳しく指導されているので、くれぐれも自身で船上で捌いたり、そのまま持ち帰らないように注意してください。船長の指示に従って、美味なフグを持ち帰って食す。ここまでがフグ釣りの流れとなりますので、皆でルールを守り、これからも楽しめる、定番の釣り物のひとつにしていきましょう!

ちなみに私自身は、フグを持ち帰った後は、2、3日ほど冷蔵庫で寝かせて、てっさ、フグ飯、ポン酢で下味を付けた唐揚げで美味しくいただくことにしています。

基本的には、春先までフグ釣りは楽しめますので、皆さまも自身でフグを釣り、自宅で美味しくいただいてみてはいかがでしょうか!

 

 

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