【あの釣り、あの魚】1度食べたらヤミツキに! 釣って楽しい、食べて美味しい、ライトに楽しめる「オニカサゴ」釣りのススメ

つりそくのオフィシャルクラブ、「つりそく船釣りクラブ」のメンバーが、釣りの魅力を紹介。

この記事を参考に、皆さんもどっぷりと釣りの世界にハマってください。

十川 敬夫(とがわ よしお) プロフィール

年間釣行回数100日以上で、船釣り以外にもアユ、ルアー、投げなど、あらゆる釣りに精通。アマダイ釣りは年間30回以上通い、常に2ケタ釣果を叩き出す。つりそく船釣りクラブ所属

ライトに楽しめるオニカサゴ釣り

私が初めてオニカサゴ釣りをしたのは、もう30年以上前、駿河湾の石花海でした。

当時、勤めていたシマノ東京営業所の釣り大会で、私は新入社員にも関わらず、先輩方を差し置いて、16尾のオニカサゴを釣って優勝。

「少しは遠慮しろ(笑)」と言われたことと、近所のお寿司屋さんに持ち込んで料理をしてもらった、鍋の後の雑炊がとても美味しかったのを覚えています。

それ以来、毎年数回は三重の熊野灘や日本海側の若狭湾に、オニカサゴを求めて釣りに出掛けます。

ライトに狙える”京丹後地方”

とりわけ、京丹後地方は水深が100m程度で釣れるため、ライトなタックルで釣りができるので、中深海釣りの初心者にもオススメです。

タックル、仕かけについて

竿は2m程度で、8:2または7:3調子の船竿。電動リールにPE2号を200m以上巻いてあるものが必要です。

仕かけは市販の物で十分で、そのほかには80~100号のオモリ、腕長40cm程度の天ビンがあれば、事足ります。

エサはさまざま

エサも凝り出せばキリがないのですが、初めは10cmの長さのサバ短だけで大丈夫です。慣れてくれば、サケやカツオのハラス、半割のイイダコも準備してください。

外道が多い時は大きなエサ、本命しかアタらない時はエサをカットして小さくするのがコツです。

釣り方もそれほど難しくありません

釣り方は簡単で、市販の仕かけは長さ2m前後ですから、まず仕かけ長さの半分の1m底を切って待ち、時おり誘いを入れながら、底を取り直していれば、ガツガツと大きなアタリがきます。

ひと呼吸置いて、ゆっくりと聞き合わせをしたら、電動リールの中速で巻き上げれば大丈夫です。

取り込みは注意が必要

ただ、水圧差に強い魚ですので、取り込みは慎重にしてください。船ベリでポロッとしてしまうと、すぐに潜って逃げてしまいます。

あと、釣り上げた後は毒のあるヒレにご用心。速やかに背ビレ、腹ビレ、臀ビレをハサミでカットしてしまいましょう。

生命力の強い魚なので、ブクブク付きのイケスを用意していけば、活かしたまま自宅に持って帰ることも可能です。

昔のオニカサゴ釣りは3000番クラスの電動リールにPE4号、重いオモリを使っていたので、少し敷居の高い釣りでしたが、最近はタックルが強くなり、かなりライトに楽しむことができるようになりました。

オニカサゴは年中釣れますが、2~3月はベストシーズンです。まだオニカサゴ釣り未経験の方は、この冬にぜひ挑戦してみてください。

注目レシピ

しゃぶしゃぶがイチオシ

食べ方のイチ押しは、何と言っても、「しゃぶしゃぶ」です。私は毎年1月に氷見の寒ブリ、琵琶湖のビワマスとともに、魚介3種のしゃぶしゃぶをしますが、美味しい出汁が出ます。

そのほか、味噌汁や煮付けでもよいですし、肝や胃袋は、よく洗って湯引きにしてポン酢で食べると、酒の肴にピッタリです。

 

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