各地でメバルが好シーズンを迎えていますが、近年はメバルをサビキで狙う人も増えて、船中を見渡すと、昔ながらのシラサエビを付けた胴突き仕かけの人を上回っている感じもします。
メバル用のサビキ仕かけは各社が多種発売しており、どれにしようか迷うほどですが、先日乗船した船宿では、ここへ通う常連が「この仕かけで食わなかったら、諦めが付く」と大絶賛する仕かけがありました。
それがこちら↓
手作り感満載の、この仕かけ。実は販売はされておらず、乗船者だけが1人1つ限定でもらえるという、船宿オリジナルのメバル用サビキ仕かけなんです。
船長コダワリの1人1つ限定仕かけ
この仕かけを作っているのは、大阪・泉南の小島漁港を基地とする第二小島丸の梶原健一船長。
「ウチはメバル釣りの仕かけにはコダワッてるよ」と言うほどで、仕かけは船長の自作。
このオリジナル仕かけが、実は小島沖では実績激高なんです。
この仕かけで、特に船長がコダワッているのが、ギジの要の「魚皮」。
サバ皮なんですが、ある所でしか取り扱っていない限定品で、それも将来的に生産が見込めない現在は、船長が「在庫で抱えている分しかない」とか。なので、現在は乗船者に1人1つ限定の配布(販売不可)となっています。
その特長は、グローやケイムラを使わず、アピールを控えたナチュラルなタイプ。
聞けばこのギジ、相当の年月を掛けてナメしたモノで、現在使っているものは平成9年物だとか。そこまでして、船長がギジに求めているのは「光らない」こと。
魚皮は新しいモノほど脂を含み、キラキラと光るそうですが、このギジは何年も掛けてナメし、極力光らない仕様になっているそうです。
だから、ケイムラなどのアピール力を高めたギジとは真逆。
船長は「朝の暗い時間とか、夜の電気を焚く釣りでは、全く釣れません(笑)。でも、日中の釣りでは自分の中では最強に釣れる仕かけと思ってます」と話します。
ギジの長さは25mmに統一しており、カラーは白と緑の2色の組み合わせの5本針。
幅は市販のモノより、かなり薄く、よりシラスや海苔などの自然に流れているモノに近付けたそう。
そして、針、ビーズともに小さめの仕様です。

▲左がオリジナル仕かけ、右が市販の仕かけの一例
さらにエダは18~20cm、エダ間は80cmと長めに取ってあります(全長は4.2m)。
澄み潮や食い渋り、日中の釣りに効果絶大!
大阪湾でこの時期に多い澄み潮や、食い渋り時、そして日中の釣りに超効果的で、当日この仕かけを使ったビギナーは、敢えて市販の仕かけを使っていたベテランを差し置いて、食いが渋い時間帯にもメバルを連発していました。
船長、常連の自他ともに認める「釣れるサビキ仕かけ」、販売はありませんが、乗船者はもれなく1人1つもらえます。
その仕かけの威力、1度試してみませんか?