今年も恒例、フィッシングショーがありました。例年なら、私も新製品に目移りしながらワクワクする側なのですが、今年は何と、キャプテンスクイッドブースでC.Toryとして出展しました!!
しかも、私のトークショーまで開催! 声を掛けていただきました各船長には、感謝の気持ちで一杯です。
今回、何を出展したかと言いますと、この連載やユーチューブチャンネル「ビックちゃんねる[若狭の釣り]」で、たびたび登場するメタルスッテ「イカスナー」。遂に全国デビュー決定し、晴れてフィッシングショーで、お披露目となりました。
そこで今回は「イカスナー」とは、どんなメタルスッテなのか、トークショーの内容と合わせて、熱く語らせていただきます。
「イカスナ―」とは

#001 P・レッド/ホワイト 布色:赤白 下地:ピンク 出典:C・tory
スーパーベーシック
奇をてらわずに至ってシンプルで、基本に忠実。「イカメタル」という言葉が生まれるずっと昔から、漁具として愛され続けてきた鉛スッテをリスペクトした上で、「オバマリグに適したメタルスッテとは?」という問いに対する、私をはじめ、現場の方々からの今できる、最適解のスッテです。
重心はフロントバランス。オバマリグのドロッパーが受ける水の抵抗と浮力で、やや頭下がりの水平フォール姿勢で、イカにじっくりと、その存在をアピールします。
新兵器「ゲソヘッド」
共食いをするイカの習性を参考に、イカゲソ形状にヘッドを加工したところ、偶然にもシャクリが軽くなり、フォールもブレにくくなりました。
潮が速く、重い号数を使わなければならない時、特にその恩恵を感じられます。
こだわりの布巻き
コスト度外視で、伝統的な綿入り布巻きのスッテにコダワりました。
私たちが、ひとつずつハンドメイドで丁寧に縫い合わせ、仕上げています。生産体制を改良し、全国販売へ漕ぎ着けましたが、製造キャパには限界がありますので、品薄となってしまった場合は、ご容赦ください。
各社から特色あるメタルスッテが発売され、選択肢が増えた今だからこそ、私たちが愛着を持って、使い続けたいと思える渾身のニュースタンダード・メタルスッテです。
私は、さまざまな調子のロッド、それぞれにおいて、その竿でしか捉えられないアタリがあると考えています。
イカメタルにおける真髄は、このアタリをいかに引き出すか。だから皆さんには、お気に入りの竿をとことん使い込んで欲しいです。このスッテは、竿を選びません。各自のスタイルに柔軟に追従してくれます。
フォールが強いメタルスッテです。フリーフォール、カーブフォール、どちらも得意です。
イカメタルの基本アクション、シャクって寄せて、フォールで追わせてスイッチオン、ステイでしっかり抱かせることを意識するとよいです。
慣れれば、フォール中にイカが接近していることすら、捉えられるようになります。
号数
季節や海況により、大きく変化するので、釣行日が近づいてきたら、乗船する船長に問い合わせるのが1番です。
カラー
色ごとに、生地の種類から吟味を重ねました。紫外線発光の有無だけでなく、その強弱にもコダワって、各色を組み合わせています。ぜひ、紫外線ライトを当てて、違いを確かめて欲しいです。
ラインナップは全てが実績のあるカラーです。
まずは直感的に好きなカラーを選んでもらうことがよいと思います。
強いてカラーの特徴を解説すれば、「イカメタルの基本色」と言われる赤白、赤緑、赤黄に加えて、あまりほかでは見ないカラーが多数あるのが印象的です。
特筆しておきたいのは、「ポイズンレッド」と「紫陽花(あじさい)」です。
ここ数年、船が漁火を点灯してすぐ、サバやサゴシの群れが大量に集結し、スッテを丸呑みする事態が増えています。
そこで、魚をかわして、イカだけを選択的に釣れることを追求し、わざと紫外線で、「光らない」カラーを作りました。魚の多い時間帯は光らないカラーで、魚の群れが過ぎ去れば、光るカラーで、攻略するのがオススメです。
イカ釣りは、地域性が大変高い釣りです。若狭湾ではよかったけれど、ほか地方では…ということも当然あるでしょう。
全国デビューにあたって、もし皆さんにこのスッテを使っていただけるのでしたら、ぜひ使用感や釣果を、釣れた、釣れなかったに関わらず、ご教授いただけると嬉しいです。よろしくお願いします!