りそくのオフィシャルクラブ、「つりそく船釣りクラブ」のメンバーが、釣りの魅力を紹介。
この記事を参考に、皆さんもどっぷりと釣りの世界にハマってください。

菱田 雅巳(Masami Hishida) プロフィール
関西と関東の違いとタックルの進化
関東で船釣りを始めてから2年目で、イカ釣りにチャレンジしました。私が船釣りを始めた関東在住の頃、カワハギを皮切りにコマセマダイ、タチウオ、キス、夜アナゴなど、友人とほぼ毎週、各地のいろんな魚を釣りに出掛けていました。
船釣りを始めた時に、道具や仕かけなど、いろいろと教えてくれた釣具店の店長が、「1度イカ釣りでもしてみたら?」とアドバイスをくれました。
店長から教えてもらったのが、神奈川・長井港の栃木屋で、そこの船長から釣り方を習ったのが、イカ釣りの始まりです。
仕かけは胴突きで、プラヅノ11cmにオモリ120号。釣り場は東京湾口の水深100~150m。生涯初めての電動リールに、竿はこん棒みたいな極太の短竿。初めての時は、操縦席のすぐ横で付きっきりで、仕かけの落とし方や誘い方はもちろんですが、関東でのイカ釣り船には備えている投入機への入れ方から、海への投入方法も。
そして1番大事な、アタリの取り方も教えてくれました。最初のイカはスルメイカでしたが、イカヅノを扱うだけで精一杯で、アタリを取ることは皆無。それでも船長は丁寧に教えてくれ、「それがイカのアタリ」と教えてもらって、初めて竿先の動きを知ることに。
スルメイカ、ヤリイカ、ケンサキイカ(マルイカ)などの釣りに一気にハマり、私の2大(カワハギとイカ)釣り物の1つになりました。
その頃の関東でのイカ釣りは、スルメイカ=11cmプラヅノ、ヤリイカ=18cmプラヅノ、ケンサキイカ(マルイカ)=スッテ・オッパイスッテを使っての日中の釣り(今は違うかもしれません)。
スルメイカは船上干しができ、デッキのロープにはハンガーに竹串を使ってイカが干され、潮風に吹かれて、沖上がりの頃には出来上がる。これがまた美味しくて、ビールのツマミにも、ご飯のオカズにもピッタリでした。
さて、関西に転勤となった時のイカ釣りに話は移ります。転勤になって初めて探したのは、カワハギですが、やっぱりイカ釣りもしたいと思って見付けたのが、福井・小浜の海友丸(今は廃業)の名物船長。
関西でのイカ釣りで最初にビックリしたのが、半夜の釣り。午後からの出船で、魚釣り(アジなど)をした後に、日が落ちてからのイカ釣りをすることでした。
日が落ちる頃から照明が照らされ、光に寄ってくるベイト(小魚など)を捕食しにくるイカを狙うという、関東には全くなかったスタイルに驚きでした。それも、プラヅノよりスッテが多用されていることにもビックリでした。
もう1つは、深夜便や、朝までのオールナイトをする便にも驚きでした。
イカ釣りも年々進化しています。私もですが、胴突き→イカメタル→オモリグに進化し、どちらかと言えば、ヘビー→ライトへの変化は、年齢を重ねると、扱いは多少楽になります。
多くの有名なアングラーがスッテやエギ、メタルスッテの仕かけを使って釣りをされるので、参考にできることも増えたことも、イカ釣りを進化させた要因ですね。

▲イカメタル用のメタルスッテやスッテがギッシリと入った筆者のタックルケース
胴突きのオモリ60、80、100号や、道糸PE5、6号の時代から、イカメタル、オモリグにも適合した竿、リールとともに、道糸のPEは0.4、0.6、0.8号に。超ライトなスタイルが開発され、釣り方の進化はタックルの進化にもつながり、ここ近年はイカメタルにも電動リールを使うシチュエーションも出てきましたね。
船も日が落ちてからのライトも電熱球→LEDにかわり、明るさもそうですが、船の装備もよくなりました。
さて、そんな関西のイカ釣りシーンですが、海の状況も年々かわっており、魚、イカ自身も生息域が変化。魚釣りは自然相手で、船釣りも海の状況に適した釣り方も求められ、変化の必要性を感じます。
とは言え、これからも 仲間とオン・オフで交友を深めたい。私たちが明るく楽しく、そして釣った魚を美味しくいただくことを続けられるように、仲間との交流を増やしたいと思います。
今年も仲間と、つりそく船釣りクラブの定例釣行会、イレギュラー釣行会や、こじんまりとした少人数の釣行会にも出掛けたいです。
ちなみに、今年は初めて宮古島のキハダマグロにチャレンジする予定です。
注目トピック
現在、週間釣場速報で「我が家の板長料理」として料理レシピを掲載してくれており、コロナで取材も含め、釣行もなかなかできない時からの連載で、すでに200回を超え、4年が過ぎています。
この連載に載せている魚は、私が釣ったものをベースに、料理好きで食いしん坊の妻が工夫したもので、私が釣らないと掲載を続けることができないので、めちゃプレッシャーでもあります(汗)。
これも新しい「釣り」、「魚」との出合いがあるからこそでもあります。

▲こちらは、スルメイカのワタ焼き(グリルホイル焼き上げ)