
横山晴也(よこやまはるや) プロフィール
今年は全国的にヤリイカが絶好調! 若狭湾でも、皆さん好釣果に恵まれています。
ただ、冬から春は海が荒れる日が多く、せっかくの出船予定が、中止になってしまうことも、しばしば…。こればっかりは仕方ないことですが、もどかしいですね。
さて今回は、絶好調な今年のヤリイカメタルだからこそ感じたことを、最近の釣行レポートも含めてお伝えしたいと思います。
やはり、釣れているタイミングでしか試せないことがありますから、今年の好調は知見を高める絶好の機会でした。
…とは言っても、私もまだまだヤリイカに関しては未知の世界。紆余曲折しながらも、ようやくある程度の釣果が出せるようになった程度です。
皆さんが釣行した際のパターンも、併せて考えながら読んでいただけると幸いです。
ヤリイカメタル2025まとめ
まず、ヤリイカはオスとメスの違いが、パッと見で簡単に分かります。
大きいサイズがオスで、小さいサイズがメスです。
そして、重要なのが性格の差。オスとメスでは、スッテに対する反応が違うように思えてなりません。
私個人的には、オスは神経質、メスは無邪気。こんな印象を持っています。しかし、遊漁船の船長たちに聞いてみると、「昼と夜で違うのでは?」「日によって違うのでは?」「昼に狙うヤリイカはオスが無邪気で、メスはシビアな気がする!」などなど、意見が結構バラバラです。実に複雑な性格のイカだと言えるでしょう。
最近の釣行での実績だと、1月末のナイトゲームでは、メスのヤリイカが連発! 通常のオバマリグで、誘えば誘っただけ反応が返ってくる! と言うイージーな展開でした。
しかし、2月末のナイトゲームではオスのヤリイカが多く、誘っても誘っても一向にスッテに反応しない状況でした。
ロングステイやエサ巻きスッテを多用することで、何とか釣果に結び付きましたが、気難しい展開でした。
ロングリーダーのオバマリグや、オモリグとの相性がよかったです。
3月に入った今現在もオスのヤリイカが多く、イカはいるのになかなか反応を得られない、との声をよく聞きます。
ヤリイカの性格を熟知している人が、突出して釣果が伸びている印象です。
では、普通に誘っても反応を得られない(イカはいるのに)時、どう攻略したらよいのでしょうか。
正直な所、私も確証はないのですが、最近の釣行で試してみて、よい結果が得られた方法と、来店されたお客さんに聞いた攻め方を紹介します。
①エサ巻きを使ったオモリグで、ゆっくり誘って狙う。
②オバマリグのエダスを通常の倍程度に長くし、ロッドアクションの入力に対して、ドロッパーがフワフワとするように誘う。
③メタルスッテ単体のみで使用する。
④オバマリグをチョイ投げし、カーブフォールを多用する。
⑤メタルスッテをシャクらない(ゆっくり巻いて止める)。
⑥ドロッパーを小さくする(エサ巻きスッテも含め)。
概ね、キーワードとして「スロー」が共通していると感じます。
まず最初はスローに。反応が得られないならば、逆にしっかりシャクってみる。そんなイメージで、その日のイカの機嫌を伺ってみてください。
紫外線発光するチャート系カラーがオススメです。メタルスッテ、ドロッパーともに1つずつは用意しておきましょう。
また、エサ巻きスッテもぜひ使ってみてください。
割とイカメタルの人は、エサ巻きを避けてしまう印象です。私も昔は頑なにそうでした。しかし、やはりヤリイカにエサ巻きは効果絶大! 今となっては、なくてはならない存在です。
使い時は至ってシンプル。「状況がよく分からない時」に使ってください。
エサ巻きスッテへの反応を元に、より手返しのよい普通のスッテやエギに交換すると、釣果を伸ばせますよ。
ヤリイカシーズンも例年から鑑みるに、概ね4月上旬ぐらいまでと予想されます。せっかくの当たり年ですので、ぜひチャレンジしてみてください!
ヒットパターンの引き出しが広がり、イカメタルが上手くなりますよ。
また、マイカ(ケンサキイカ)もポツリポツリとまじって釣れています。マイカも当たり年であってほしいですね。今後の動向に注目です。
<タックル>
竿 :エメラルダスEX イカメタルN67LB-TG(ダイワ)、プロトロッド(メジャークラフト)
リール:ティエラIC 105XHL(ダイワ)
ライン:シーガーPE X8 0.6号200m(クレハ合繊)
リーダー:パワーカーボンMAX2号50m(デュエル)
メタルスッテ:イカスナー照れ屋なゆで卵20号、幸翔丸スペシャル15号、B.マスカット15号(C.TORY)
ドロッパー:スピードメタル エギドロッパー Fタイプ レッドヘッド/チャート(がまかつ)、エビスッテJr. KVRH(デュエル)