
菊池 雄一(きくち ゆういち) プロフィール
こんにちは。ダイワの菊池です。
今回は、これから最盛期に突入する、和歌山・日ノ岬沖のイサギ。イサギは初夏が旬のイメージですが、今の時期のイサギは絶品。脂乗りがよく、釣って楽しく、食べて最高のターゲットです。ぜひ、ご一読ください。
和歌山・日ノ岬沖 最盛期の絶品イサギ
イサギを釣り上げるには、イサギの習性を知ることがカギ! どの魚を釣るのであっても、魚の習性(捕食活動、産卵時期、ポイントなど)を知ることは大切です。
イサギの旬は晩春から夏にかけて。外洋に面した磯場や沿岸近くに生息しており、産卵期は6月から9月にかけて。和歌山、中紀エリアにおいては、6月後半前後の産卵が多いです。
また、食い気が立てば、ドンドンと上に浮いてきます。群れを作る習性がありますが、大型のイサギは群れの上層部にいることが多いです。
以上のことを頭に入れて、以下で紹介する、釣果を上げるコツを実践してみてください。実際、直近の3月22日にも実釣してきましたので、そちらも参考に、絶品のイサギに挑戦してくださいませ!

①マキエワークと仕掛けの同調が絶対条件
イサギのアタリが45mであるとすれば、46m前後からマキエを撒きます。和歌山・中紀の仕掛けは、仕掛け2.4m前後+天ビンのために、3mと計算し、1度に多くのエサを出すのではなく、3回ぐらいに分けて、43m、42m前後まで巻き上げて、アタリを待ちます。
マキエを撒いた後に、電動スロー巻き(シーボーグG300Jの場合、2前後のデッドスロー巻き)が効果的です。これは、仕掛けが常に張り、イサギの吸い込みアタリを取りやすく、さらにマキエの層に中に仕掛けを入れやすくなるためです。
②活性が上がるまではマキエを続ける
1回の待ち時間は2-3分ぐらいでしょうか。2回セットで狙いのタナまで誘い、アタリがなければ、マキエを入れ直して、再投入してください。
③そのあとも少量を継続的に
食いが続いた状態では、一気にではなく、こまめに継続的にポロポロとマキエを出してください。この時は、多くのマキエを撒く必要はありません。
④アタリを見極める
一気にアタリがでることもありますが、小さなアタリが多いです。アタリがあれば、瞬時に軽く聞きアワセを入れるのがベターです。
⑤タナを上げて連掛けを狙う
釣れ続ける状態であれば、徐々にタナを上へ上へと誘い上げて、連掛けを狙うのが、このイサギ釣りの醍醐味です。
3月22日に、和歌山・日ノ岬沖にて実釣を行ってきました。
3、4月前半は1年で最も水温が低い日が多く、イサギの反応はあるものの、なかなかテクニカルな状況でもあります。ただ、釣れるイサギは内臓脂肪ギッシリで、超絶品です。
船長のアナウンスでは、「底から4-10mの範囲を狙ってください」とのことで、私はまずは、着底後にタナ取りをして、4mの位置で、マキエを振り、スタート。
この日は、底から4-5mでのみ口を使う状況で、マキエをパラパラさせてからの、スーパーロングステイ(30-60秒)がキモでした。
スタート時は、マキエを仕掛けに同調させた途端に、すぐさまアタリが。サイズは少し小ぶりもまじるものの、良型(当日最大35cm)も釣れる、最高の展開に。特に、朝イチのタイミングは、魚の活性も高い状況でした。
そこから私は欲が出てきて、さらに大きなイサギを狙うことに。
実際にいろいろと試した結果…
・マキエを振ってから、微速巻き(最盛期のメイン誘い)で誘うのではなく、ロングステイがよいように感じました。
この日も、中盤からの数狙いでは、微速巻きに軍配が上がりました。これは、まだ完全に爆釣モードではなく、魚も警戒しているのかな、という印象です。
・サシエ(オキアミLLサイズ以上)の準備もあれば、なおグッドな状況です。
今回、使用した仕掛けの「船ジャンボアジ/イサギ仕掛け」は、ギジが薄く巻かれていて、オキアミの中にキレイに刺すことが可能です。このような仕掛けはほかにはなく、非常にオススメです。
最後に…本当に今のイサギは最高です! 40cmオーバーのジャンボイサギも夢ではなく、連日数尾上がっている状況です。
ぜひ皆さんにも、絶品のイサギ釣りに出掛けていただきたいです。
きくりんのピックアップ製品
・ロッド:ショットバイパー ウルフリミテッドMH-210
・リール:シーボーグG300J
・ライン:UVF PEデュラセンサー×8+Si2・3号400m
・リーダー:Dフロン船ハリス7号
・天ビン:リーディングアーム 3 1.2mm-45cm
・鉄仮面:120号
・クッションゴム:1.5mm~30cm
・仕掛け:船ジャンボアジ/イサギ仕掛け(ハリス3~3.5号)
