海釣り公園などでよく釣れるウミタナゴ。
堤防から手軽に狙える魚ですが、「リリースする」という方も多いのではないでしょうか? 淡白な味わいや見た目の地味さから、あまり食用として評価されていない、少し残念な魚かもしれません。
しかし、ウミタナゴは調理次第で非常に美味しくなる魚です!今回は、その魅力とおすすめのレシピをご紹介します。
ウミタナゴの旬と生態
ウミタナゴが最も美味しい時期は、一般的に秋から冬にかけてと言われています。この時期は身に甘みが増し、味わいが深くなります。シンプルな塩焼きや、今回ご紹介する煮付けが特にオススメ!
ちょっとした豆知識ですが、ウミタナゴは、熱帯魚のグッピーなどと同じく、卵ではなく稚魚を産む「卵胎生」の魚です。交尾後、約半年間お腹の中で稚魚を育ててから産みます。
ウミタナゴの絶品煮付け
【材料】
・ウミタナゴ:3尾
・ショウガ:1かけ(チューブではなく生姜がおすすめ)
・しょうゆ:大さじ3杯
・酒:100ml
・みりん:大さじ2杯
・砂糖:大さじ3杯
・水:200ml
①ウミタナゴの下処理(臭み取りが重要!)
釣った際に血抜きをしていない場合は、エラや内臓周りの血合いをきれいに洗い流します。
ウミタナゴは海底の砂ごとエサを食べることがあり、地域によっては臭みが出やすい魚です。丁寧にウロコを取り、内臓をきれいに取り除いて水洗いしましょう。
味が染み込みやすく、見た目もよくなるように、身に数カ所切り込みを入れておきましょう。
②鍋でじっくり煮る
鍋にウミタナゴを並べ、しょうゆ、酒、みりん、砂糖、水を加えます。
中火にかけ、煮立ってきたらアクを取ります。
薄切りまたは千切りにしたショウガを加え、落し蓋をして弱火~中火で15~20分ほど煮込みます。強火にすると身が崩れやすいので注意しましょう。
③完成!
火を止める前に少し煮汁の味見をします。もし味が薄いようであれば、しょうゆ(分量外)を少し足して調整してください。
味が調ったら、器にきれいに盛り付けて完成です!
最後に
あっさりとした身に甘辛いタレが絡んだウミタナゴの煮付けは、思わず箸が進む美味しさです!
もしウミタナゴが釣れたら、ぜひリリースせずに持ち帰り、この煮付けを試してみてはいかがでしょうか。きっとウミタナゴのイメージが変わりますよ!