タコ釣りでカニ型ワームが有効な「本当の理由」を知っていますか?

昨今、明石を中心に船タコシーンで大ブームとなっている「カニ型ワーム」。

乗船している人のほとんどが使っている、と言っても過言ではない状況なのですが、その実「なぜ釣れる要因になっているのか」を深く知らないアングラーも多いはずです。

そこで今回は、明石の船タコエギ釣り黎明期から近年のトレンドまで知り尽くしている、マルキユー フィールドスタッフの和田勝也さんに「カニ型ワームの有効性」について解説していただきました!

和田勝也(Wada Katsuya) プロフィール

ジギングやマダコ釣りをはじめ、瀬戸内の釣りに精通する、現在の明石タコエギブームの火付け役的存在。マルキユー・フィールドスタッフ、墨族オクトパッシングスタッフ、アルファタックルフィールドスタッフ、アシスト工房代表

カニ型ワームが釣れる「2つの理由」

和田さん曰く、カニ型ワームが釣れる理由は大きく2つあるそうで。

ここで説明するカニ型ワームとは小ガニのチョン掛けチューンのことではなく、エギに乗せるスタイルのことです。

①アピール力が高くなる

和田さんによると、なにもしていないエギやスッテに比べると、カニ型ワームを取り付けることでシルエットが大きくなり、遠くからタコを寄せられるようになるとのこと。

一斉に仕掛けを落とす船タコ釣りにおいては非常に重要なポイントで、広範囲のタコにアピールするだけではなく、ワカメなどの海藻が多い場所でも見つけてもらえる可能性が高まるそうです!

②タコの抱き方が変わる

△15代目アングラーズアイドルの金高由佳さんもしっかりキャッチ!

和田さん曰く、ワームを付けるとタコの触り方が顕著に変化するそうです。

何も付けていないエギに比べて、ただ触っているだけではなく吸盤が張り付いているのがハッキリと分かるようになるのだとか!

つまり、エギを力強く抱くだけではなく、抱いている時間が長くなるので釣果アップに繋がると。

特に、味やニオイが練り込まれているものが効果的とも。

ただし、このアタリの違いを感じるには、釣りのスキルだけではなく感度のよいロッドが重要になってくるそうです。

デメリットもあるので注意

アピール力が高まる一方、潮を受けやすくなりオマツリする可能性が高くなってしまうのがデメリット。

なので、潮の早いエリアや水深のあるエリアには不向きで、カニ型ワームを乗せるときはしっかりとホールドする工夫が大事なんだとか。

好釣果なワームを紹介

先日、和田さんがとあるロケで好釣果を出したのがマルキユーの「パワークラブ」BIGサイズ。

ロケ当日はシーズン開幕直後で乗りが渋かったものの、ボリューム感のあるボディによるアピールと、マルキユーの十八番である味とニオイでタコがしっかりと抱いているのが分かったそうです!

潮が速いエリアや深場では、抵抗の少ないMサイズの4匹付けでアピール力維持する使い分けをしてみたり。

△「ノリノリタコライダー スタンプ」で味覚のアピールをプラスするのも◎

和田さん曰く、「パワークラブ」は遠くからタコを呼べ、1度抱いたら離しづらい……そんなワームなんだとか!

船タコ釣りの次なる一手に

「カニ型ワーム」は見た目のインパクトだけでなく、タコの反応そのものを変える力を持っています。うまく使いこなせば、船タコ釣りの楽しさと釣果の両方がアップすること間違いなし!

和田さんのような実践派のアドバイスを参考に、ぜひ次の釣行ではカニ型ワームを活用してみてください!

マルキユー プロフィール

明治43年創業。“つれるエサ作り一筋”をモットーに、日本で釣れるほとんどの釣魚をカバーする釣りエサをラインナップしている釣具メーカー。

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