よい型のアオリイカを見たものだから、何とか釣ってやろうと小1時間粘ってみたが釣れなかった。
朝はキスの好時合でもあるので、エギングロッドにキス仕かけをセット(自作の3本針仕かけ)して、石ゴカイのエサで投入。引き釣りと置き竿で狙ってみたが、時々フグにエサを取られるだけで、キスは釣れなかった。
合い間にチヌカカリ釣りのダンゴ作り。始めにアンコ入りの大きめに握ったダンゴを5、6個竿下に入れた。エサ取りが多いと聞いていたので、サシエはオキアミのほかに、活丸さなぎ、コーン、シラサエビを用意した。

当日使用したダンゴの配合エサ

ダンゴエサとサシエ

筆者が使用した仕かけ図
仕かけはシンプルにオモリなしで、針は改良チヌ(黒色)3号。
オキアミのエサで1投目。ダンゴが割れた後、アワセどころのないジビジビアタリでエサが取られる。次にコーン3粒刺しだとアタリがない。
ダンゴを投入すると、水面下1―2mの所にグレ、コノシロが乱舞。30cm近いグレも見えるので、つい浮気してダンゴをパラパラと撒き、グレの群れの中へオキアミエサで仕かけを入れた。沈下するオキアミがフッと消えたので合わせると、ギュギューッと糸鳴りがするほどの強引で、25cm級のグレが釣れた。そんなグレを2、3尾釣ったところで、チヌ釣りに戻る。

25cm前後のグレが姿を見せてくれた
ダンゴの沈下途中でもグレ、コノシロがアタる。底ではチヌ釣りに付き物のボラがくると思ったが、アタリ方を見ていると、ボラではなさそう。エサ取りが多いので、サシエをサナギにかえたところ、これが正解で、竿先にコンコンの前アタリの後、クーッと入る食いアタリ。
アワセがバッチリ決まって、頭を振るような引きはチヌ。小型チヌが多いが、25cmぐらいになった秋チヌは、なかなかの強引を見せてくれるので面白い。
ダンゴのアンコに、ニュー活さなぎミンチ激荒を毎回入れているので、その効果か、サシエはサナギが抜群によかった。サナギの1つ刺し、2つ刺しでもチヌは食ったが、特によかったのは、1つを半分に切って、その2つとも付けるもの。

当日はサナギを半分に切って針に刺したのがよかった
手の平に入る小チヌ(すぐリリース)と小さなヘダイもまじったが、午前中に20cmから28cmのチヌは2ケタ釣った。特に強引を楽しませてくれたのはアイゴで、30cmから40cm近いものが7、8尾もきて、腕が痛くなった。

チヌは小型だが2ケタ上がった

30-40cmのアイゴが多数上がった。背ビレや腹ビレの毒に注意が必要
今度はカワハギを狙ってみた。胴突き3本針仕かけで、サシエはシラサエビ。チヌのポイントから、1mほど横で第1投。アワセどころがないジビジビアタリで、エサをキレイに取られた。これはエサ取り名人のカワハギの仕業だ。カワハギがいるに違いない。
2投目も同じようにエサを取られた。3投目は着底してからすぐに誘い上げると、クッとアタリがでた。
すかさず合わせると、カワハギ独特の力強い引き。上がってきた1尾目は20cmあるなしのサイズ。その後、カワハギを5尾釣ったところで、再度チヌ釣りに戻る。

カワハギは合計5尾ゲット
夕方の時合に良型を期待したが、28cm止まりで良型は釣れなかったものの、17時の納竿前までチヌのアタリがあった。
20cm以上のチヌは20尾だったが、1日中アタリがあり、グレ、アイゴ、カワハギなどと合計すると50尾ほども釣れて、大満足の秋の筏釣りとなった。