
大東哲也(おおひがしてつや) プロフィール
この季節に気になるのは、やっぱり軟体系の釣果。イカ(ケンサキイカ)、タコともに、魚とは異なる独特の間合い、ヌーンと何とも言えないアタリ方がクセになる中毒性の高さ、そして何より食べて美味しい。
初心者からベテランまで幅広く楽しめ、釣れるターゲットなので、大人気なのも頷けます。
カラーローテーションのキモ
今回は、そんな人気のターゲット・ケンサキイカ攻略のキモとなる話をしていきましょう。
ケンサキイカは生息域により体形が異なり、3種類に分類され、寿命はおよそ1年。メスよりもオスが大きくなります。比較的浅い水深と、暖かい温度帯に生息しています。
遊泳力が高くなく、捕食されやすいので、臆病な性格をしています。しかし、1年という寿命の中で、早く大きくならないといけないので、エサには貪欲で、捕食のスイッチが入れば、大胆にエサを獲る。
そんな、相反する性格の持ち主なので、ゲーム性も高く、釣り人の腕の差も出る、そんなターゲットです。
ケンサキイカの特徴を押さえたところで、今回のキモな話、スッテ、エギのカラーのローテーションの話に移りましょう!
ケンサキイカを釣るのに重要なのが、「捕食のスイッチをどう入れるか?」です。
最近の流行りだと、「スローフォール」であったり、「水平フォール」なんてキーワードがフューチャーされがちですが、こちらは、違和感なく抱かせたり、しっかりと見せるための機能で、確かに重要な要素のひとことではありますが、真っ先に考えるべきは、食べたいと思わせるカラーかどうか? 要は、美味しそうに見えるかどうか? が、より重要だと考えています。
釣具店に行けば、さまざまなカラーのアイテムが並んでおり、一体どれを使えばよいのか? 全部を試す訳にはいかないので、よく聞くのが、「どの色が釣れますか?釣れる色はどれですか?」という質問です。
正直に言えば、どの色でも釣れます。ただ、状況や活性に応じて、より釣れるカラーがあるので、そのカラーをより早く見つけることが、釣果を伸ばす最大のキモとなる訳です。
では、闇雲にカラーをかえればよいかと言えば、NOです。
「より早く見つける」ためには、どうするか? お手持ちのエギ、スッテを、以下の手順で分類します。
①まずは3つの要素で分類
グロー(夜光)が入っているか? ケイムラ(UV・蛍光色)か? 発光の要素がない(シルエット系)か?
②アピール力大・中・小に分ける(明るい、ナチュラル、ダーク)
上記2点で分類すると、ザッと9つのグループに分類できます。
ここから、カラーローテーションを組み立てることで、より早く当たりカラーを見つけることが可能となるのです。
①夜光・シルエット・UVのグループでローテーション
夜光/アピール大→シルエット/アピール大→UV/アピール大でローテーションして反応するのが、UV/アピール大だったとしたら、次のステップ②へ。
特に反応がなければ③へ。
②同系統でアピール力違いをローテーション
UV/アピール大→UV/アピール中→UV/アピール小とローテーションして、1番反応のよい色を探す。UV/アピール小がよかったとなった場合、さらに次のステップへ。
③別系統のアピール違いのグループでローテーション
UV/アピール小→夜光/アピール小→シルエット/アピール小
ここでUV系がよければ、UV系カラーのアピール大・中・小でローテーション。ほかの系統がよければ、②に戻り、よかった系統のアピール力違いを試すといった形。
これで進めていって、当たりカラーを絞り込んでいきます。
カラーが合えば誘った後、比較的早くイカがアタってきますので、アタリが遠のいたり、触腕だけでアタるようなら、カラーローテーションしていきます。
エサに対しては貪欲なので、イカがいれば反応するという考えで、対応していきます。
もし竿下でアタらなければ、キャストしてイカを探す。
カラーの絞り込みができていれば、イカを探す作業もスムーズに行えますので、効率よく釣果を伸ばすことが可能です。
ぜひ1度、9分割カラーローテーションを試してみてください!
ツツイカ系に特化した専用エギ
今回紹介するのは、「ED2.5S Draw4ストロングポイント」です。
アオリイカで実績のDraw4を、ツツイカゲーム専用にチューンしたエギで、羽を大きくすることで、姿勢の安定性&スローフォールを実現。さらに身の柔らかいツツイカ用に開発した、ストレートのビッグカンナ採用で、身切れを防ぎ、バラシを防ぎます。
LED、メタハラなどのさまざまな集魚灯に対応した、豊富なカラーバリエーションと、Draw4で培った、釣れるカラーギミックを搭載した釣れるエギとなっています。ぜひ、お試しください。