夏の釣り、車の乗り降りで「サウナ」のような車内にうんざりしていませんか?
長時間駐車する釣り場では、車内温度が危険なレベルまで上昇することもあります。JAFのテストでは、外気温23.3℃でも車内は48℃、ダッシュボードは70.8℃に達したと報告されています。真夏日にはダッシュボードが80℃近くになることも。
快適で安全な釣りの行き帰りのために、駐車中の温度上昇を抑える対策と、乗車時の即効性のある冷却方法をご紹介します。
釣りの前にできる「温度上昇を抑える」対策
車を停めて釣りに出かける際、戻ってきたときに「アチチ!」とならないための対策です。
■サンシェードの設置
フロントガラスやリアガラス、さらにサイドガラスにサンシェードをセットするのが基本です。100円均一などで手軽に購入できます。
■窓をわずかに開けておく
駐車中に窓を3cmほど開けておくと、熱気がこもりにくくなります。JAFのテストでは、閉めきった車内が53℃の炎天下でも、窓開けで45℃まで下がることが確認されています(防犯面には注意)。
■ソーラー扇風機で空気を循環
電源不要のソーラータイプの車内扇風機は、駐車中でも車内の熱気を排出するのに役立ちます。
■断熱フィルムの活用
熱線や紫外線をカットするフィルムをガラスに貼るのも有効です。自分で貼るのが難しい場合は専門業者に依頼しましょう。
釣りが終わって乗車する際の「即効性のある」冷却方法
釣りが終わり、熱くなった車に乗り込む際に効率的に冷やす方法です。
■【最も効果的】エアコン+走行
まず窓を全開にし、エアコンを外気導入(温度設定はLo/最低)にして走り出します。走行風で熱気を素早く追い出します。
2分後、窓を閉め、エアコンを内気循環に切り替えてさらに3分間走行します。 この方法で、JAFのテストでは、車内温度55℃がわずか5分で28℃まで下がることが示されています。
■ドアの開け閉めで熱気を追い出す
助手席の窓だけを開け、運転席のドアを5回開閉すると、車内の熱気を強制的に排出できます。JAFのテストでは、エアコンなしで55℃から47.5℃まで下がったとのこと。バックドアも全開にするとさらに効果的なんだとか。
■ダッシュボードを濡らしたタオルで拭く
80℃近くになることもあるダッシュボードを濡れタオルで拭くと、一気に温度を下げられるそう。
注意すべき点
車内温度が下がっても、ハンドル、ダッシュボード、チャイルドシートなどに熱が残っている場合があります。お子さんを乗せる際や、釣具を置く際にはやけどに十分注意してください。
冷却スプレーの使用は?多くの冷却スプレーは可燃性ガスを使用しており、換気が不十分な車内での使用は引火の危険性があります。
車のボディに水をかける効果は限定的か。JAFのテストでは、水をかけても車内温度はわずかしか下がらなかったようです。
これらの対策を組み合わせることで、灼熱の車内を効率的に冷やし、快適な釣りの行き帰りを実現できます。適度な水分補給も忘れずに、安全で楽しいフィッシングライフをお過ごしください!