釣りにとって最高のシーズンである夏。
しかし、水辺のレジャーで悩ましいのが虫刺されです。楽しい思い出が台なしにならないよう、夏の釣り場で遭遇しやすい虫の種類とその対策をまとめました
釣り場で出会う、主な虫とその特徴
カゲロウやトビケラは刺しませんが、ヘッドライトやランタンに大群で寄ってきます。対処法としては、ライトを赤色光に変えると寄りにくくなります。
服装と防虫グッズの基本
- 肌の露出を最小限にするため、淡い色の長袖・長ズボンを着用しましょう。黒い服は蚊やアブを引き寄せやすいので避けてください。
- 袖口や裾はマジックテープやゴムで絞り、渓流ではゲイターを着用すると効果的です。
- 虫よけは、肌には子ども向けにイカリジン(15%配合のもの)や、大人には高濃度ディート(30%以上配合のもの)を使用しましょう。衣類にはハッカ油スプレーを上乗せするとさらに効果が期待できます。
- 休憩時は、風上に荷物を置き、蚊取り線香や電池式ベープで周囲にバリアを張りましょう。
現地でできるひと工夫
- 荷物は草むらに直置きしないようにしましょう。
- テトラ帯や干潟では、風が止む夕方が危険タイムです。釣り座を変えて風通しのよい場所を選ぶといいでしょう。
刺された・吸われたときの応急処置
- 刺されたり吸われたりしたら、すぐに水や濡れタオルで洗い流し・冷却し、毒素や唾液成分の拡散を抑えましょう。
- かゆみや腫れには、抗ヒスタミン系やステロイド外用薬を塗布してください。
- マダニは無理に引き抜かず、医療機関を受診しましょう。口器が皮膚内に残ると感染症の原因になることがあります。
- 刺された後に発熱・全身の赤斑・息苦しさがある場合は、すぐに医療機関を受診してください。アナフィラキシーショックは時間との勝負です。
子ども連れ釣行のポイント
- 大人用のディート30%以上配合の虫よけは、小学生以下の子どもには使わないでください。イカリジン15%配合の虫よけなら乳幼児でも使用可能です。
- 堤防や桟橋での待ち時間には、足元に置けるファン式忌避器やベープマットがあると安心ですね。
- ブユに刺された跡は翌朝に腫れが強く出やすいことがあります。帰宅後も腫れ具合をこまめにチェックしましょう。
「釣り=虫に刺されるのは仕方ない」とあきらめず、服装・忌避剤・設備の3点を押さえれば被害は大幅に減らせます。下調べと準備を整えて、夏本番のフィッシングを家族みんなで思いきり楽しみましょう!