夏の海は釣りシーズンの真っ只中。アジやイワシ、タチウオなど、美味しい魚が狙える最高の季節です!
なのですが、美味しく食べるには釣ってからが勝負。
夏の高温は、魚が傷みやすいシーズン。この記事では、なぜ夏は魚がすぐに傷んでしまうのか、そしてどうすれば美味しく持ち帰れるのかをご紹介します。
魚の体温は外気温の影響を受けやすい
魚は変温動物で、自分の力で体温を調整することができません。つまり、釣り上げられた瞬間に、水中の涼しい環境から、真夏の炎天下へと一気にさらされてしまうのです。
水温が28〜30℃、気温が35℃を超えるような日には、魚の表面温度もぐんぐん上昇し、内臓や筋肉の劣化が急速に進行します。
特に小型の魚(アジ、イワシ、サバなど)は熱がこもりやすく、クーラーボックスを使わなければ、わずか30分程度で変色や異臭が発生することも珍しくありません。
鮮度を守るには「即締め+氷」が鉄則
では、どうすれば夏でも美味しく持ち帰ることができるのでしょうか?
その答えはシンプル。釣った瞬間から処理を始めることが何よりも大切なんです。
①血抜き:エラや尾の付け根を切り、しっかり血を抜く
②神経締め:可能であれば神経も潰し、劣化を遅らせる
③氷締め:冷たい海水+氷で一気に体温を下げる(氷だけでは冷えムラが起こるため注意)
この3ステップを実践するだけで、魚の味が大きく変わります!
夏場はとにかく「温度管理」を徹底! 締め方などは以下の記事で詳しく紹介していますので、チェックしてみてください。
夏の釣りは“氷”が命を握る
釣りの本当のゴールは、「釣って終わり」ではなく、「美味しく食べること」です。
夏の暑さは、魚にとっても命取りになります。クーラーボックス、氷、氷水の3点セットは、竿やリールと同じくらい大切な装備かもしれません。
魚と戦い、暑さと戦い、そして腐敗とも戦う――それが夏の釣り人の宿命なのです。