京都・宮津沖で高級魚「アマダイ」を狙う
関西圏で「アマダイ」と言えば、若狭湾で獲れるブランドの「若狭グジ」が有名。
そのアマダイが京都・宮津沖で好シーズンを迎えた。
アマダイは若狭湾では年中狙えるターゲットだが、宮津の新幸丸では秋から春までが狙いに出る好シーズン。
ここへ通う常連に言わせれば、「この時期は身に脂が乗って腹が黄色みを帯び、極上の味」だそうだ。

脂が乗ったアマダイは腹側が黄色みを帯びて(左側)絶品の味になるそうだ
訪れたのは11月19日。
新幸丸のアマダイ釣りには、「シーズンで30日以上通う」と言うアマダイ釣りの名手・十川敬夫氏と、その釣友の北村さんと乗船した。

十川 敬夫(とがわ よしお) プロフィール
手軽に美味な高級魚が狙えるとあって、平日でもほぼ満船に近い状態で出船。
南風の爆風で波気がある中、水深100mラインで釣り開始となった。
エサはオキアミの1匹刺しで、皆が一斉に仕かけを入れる。
着底後、ドンドンと数回オモリで底を叩いて、1m巻き上げた所が基本のタナ。
ここからスーッと誘い上げると、いきなりググッときた。
「本命!?」と十川氏は首を傾げるほどだったが、姿を見せたのは小型だったが、アマダイだ。
すぐに北村さんにもアタリ。
ゴンゴンと節を付けて引き込むのを上げてくると、良型のレンコダイがダブル。
レンコダイもよい土産だが、十川氏は北村さんの仕かけが浮いていると見て、仕かけをサルカンを入れた重めの3本針にして浮かないようにし、かつ広くタナを探れるようにした。
そしてタナ取りも少し低めにアドバイス。
すると、次の投入では北村さんがアマダイとレンコダイのダブル。
仕かけ変更とタナの調整がてき面に出た。
波気があるので、十川氏、北村さんともに竿は長めの2.5m級。
これで止めた時は仕かけを安定させ、誘う時と止めた時のメリハリを付ける。
十川氏は針のカラーも意識し、ケイムラにアタリが集中していると見ると、北村さんの針を上2本ケイムラに変更。
すると初心者にも関わらず、北村さんは40cm級の大型まじえてアマダイを連発した。
この日は「潮が動かず、食いが渋い」と宮立船長は嘆いたが、それでもアマダイは船中全員ボーズなし。
条件よい日なら1人2ケタが連発するなど、初心者でも好釣果が狙える宮津沖のアマダイ、これから春先まで楽しみなターゲットだ。

新幸丸の宮立船長