イカメタル=夏? その常識、覆ります
「イカメタル」と聞いて、思い浮かべるのは夏の夜、涼みながら楽しむケンサキイカ(アカイカ)釣りではないでしょうか?
「冬にイカメタル? 寒くて修行でしょ…」 そう思ってタックルを片付けてしまったアナタ、正直もったいないです。
実は、三重県の引本浦沖では、冬こそが「激アツ」なイカメタルシーズン。しかも、夏とは全く違う“重量感”と“スリル”が味わえることをご存知でしょうか。
今回は、2025年1月に本紙記者が実際に体験し、寒さ以上にその釣れっぷりに震えた「冬のイカメタル」の実態をレポートします。
メインターゲットは胴長20cmを優に超えるビッグスルメイカ

2025年1月に訪れた際の1枚。3人同時ヒットで、中央の記者はビッグなスルメイカのダブル!
冬の引本浦沖、最大の魅力はそのターゲットのサイズです。 メインとなるのはスルメイカとアカイカ(ケンサキイカ)。中でも特筆すべきはスルメイカの大きさです。
現場で記者が目撃したのは、ウワサに聞いていた「胴長20cm」など軽く超える極太サイズ。 これが繊細なイカメタルロッドに掛かるのですから、その引き味は強烈の一言。
さらに、活性が高いタイミングでは、このメガサイズがダブルでヒットすることも! 「ズンッ!」とロッドが止まり、リールを巻く手が悲鳴を上げるほどの重量感。この重みを一度味わってしまうと、極寒の海上でもアドレナリンが出て、寒さなんて完全に忘れてしまいます。
意外と釣りやすい! 「浅ダナ」攻略がカギ

萩原香さんもビッグスルメイカを連発!
「冬のイカは深場に落ちるから難しいのでは?」というイメージがあるかもしれませんが、引本浦の冬イカメタルは水深も35mで、タナ20m前後と比較的浅いのが特徴です。なので、メタルスッテは15号をメインに20号や10号と軽めでOK。ライトなイカメタルタックルで手返しよく攻められるため、ビギナーや女性にもおすすめしやすい環境です。
さらに面白いのが「釣り分け」ができる点。
スルメイカ: 派手なアクションやシルエットでアピール
アカイカ(ケンサキイカ): タナやスッテのカラーを変えて繊細に誘う

萩原さんがアカイカ(ケンサキイカ)のダブル!
うまくパターンがハマれば、美味しいアカイカが連発したり、運が良ければ高級ターゲットである「ヤリイカ」が混ざることも! クーラーボックスの中が「イカの宝石箱」になるのも夢ではありません。

記者がゲットしたヤリイカ
【二刀流推奨】バチコンで良型アジも狙える贅沢便
イカだけでも十分お腹いっぱいですが、このエリアのポテンシャルはそれだけではありません。 実は「バチコン(バーチカルコンタクト)」の準備もしておくと、さらに幸せになれます。
集魚灯に寄せられて、良型のアジが回ってくることがあるのです。 イカのアタリが少し遠のいた時間帯や、気分転換にバチコン仕掛けを投入すると、脂の乗った美味しいアジがヒット! 「イカも釣りたい、アジも食べたい」。そんな欲張りなアングラーの願いを叶えてくれるフィールド、それが冬の引本浦です。

軽く30パイオーバー。いやはや、アツい夜でした
実績十分! エヌテックマリンで冬の海へ
記者が昨シーズン(2025年1月)にお世話になったのは、三重・引本浦の「エヌテックマリン」さん。 レンタルボートやガイドサービスで定評のある同船では、例年12月頃からこの「冬の半夜便イカメタルプラン」をスタートしています。
最新の出船状況はコチラ
船長はエリアの特性を知り尽くしており、その日の状況に合わせたポイント選定は信頼度抜群。 「冬に何を釣ろうか迷っている」「夏のイカメタルタックルを眠らせている」という方は、ぜひ一度チャレンジしてみてください。
※注意点※ 釣果はアツいですが、海上の寒さは本物です。ダウンジャケットや防寒ブーツ、グローブなど、真冬の防寒対策は「これでもか」というほど万全にしてお出かけください。


























