12月に入り、いよいよ後半を迎えた若狭湾のタルイカシーズン。
例年よりも遅れていた水温の低下と、メリハリよくシケと凪を繰り返すようになったコンディションにより、全体的にアベレージサイズも上がり、連日のように10kgオーバーが上がるようになってきました。
このチャンスに私自身、今シーズンのレコードを更新すべく、釣行を繰り返していますが、今回は12月10日に福井県美浜町早瀬へと釣行した様子をレポートします。
シケ後のグッドコンディションで大型に期待できる
当日は、しばらく続いたシケ後2日目の凪。
前夜はシケ後の波風が残るコンディションもあってか、14kgを頭に10kgオーバーのタルイカが何バイも上がっており、期待に胸を膨らませて15時半に出船。
180~100mラインの水深でスタート
約1時間のクルージングで到着したのは、水深180mライン、最終的には100m程度の水深のポイントになるよう計算のもと、船をポジショニングして、パラシュートアンカーが投入されました。
今シーズンはマイカやスルメイカのイカ類のベイトが少ないためか、サバなどの魚に付いていることが、ボトムでのヒットという極端な状況を生んだように思えます。
私は、単調に出続けている魚探のベイト感度に動きが出るまでは、通常よりもやや深めの120~80mのレンジを中心に攻めると決めて、釣りを開始しました。
予想に反して、期待していたベイト感度に動きが出たのは早く、水深140m辺りに差し掛かってからのことでした。
この時はイルカも不在のようで、「70m辺りにコンスタントにベイト感度が入ってくる」という船長のアナウンスを受けて、それまで狙っていたレンジを見切り、70mを中心に上下20mをフォール&ポーズの誘い下げと、シャクリ&ポーズを5m刻みでレンジを往復させて狙うことにしました。
フォール中にヒット! 一度はバラしたものの…

誘いに変化をつけるために使用したスピニングタックル
すると、数セット目の落とし込みの最中に、ガバッと糸フケがでたので、慌ててフッキングを入れます。
一旦はズシッと手応えを感じますが、すぐにテンションを失いました…。
フックアウト。
フォール中によいアタリがでただけに残念でしたが、この日のイカのヤル気は凄まじいようです。
そのままスッテを動かさなかったことが功を奏し、落胆する私の持つロッドに、再び重さが乗りました。
すかさず、再びフッキング…。
今度は間違いないようです。
キャストなど、攻め方に変化を付けたいとセレクトしたスピニングタックルが唸りを上げます。
何度もヒットレンジへと戻ろうとする様子から、これは10kgオーバーと確信し、慎重にやり取りをしていると、そのツガイと思われる1パイも同船者にヒット!
船上は一気に活気付きます。
スピニングリールのドラグ音を何度か楽しみながら上がってきたのは、予想通りの10kgオーバー。
掛かり方を確認すると、なるほど、最初のバラシの跡でしょう、足が1本切れていました。
結局この日は、これがピークではあったものの、ルアーに対し執拗なアタックを見せることや、ツガイが高確率でヒットするなど、タルイカの典型とも言える釣れ方を見せるようになってきました。
この調子であれば、すでに同じようなポイントで気配を見せ始めたヤリイカと合わせて、年明けも狙えるのではないかという期待を寄せています。