
末吉政直(すえよしまさなお) プロフィール
スピニングジギングについて考える
昨年は新製品でスピニングジギングロッドを発表いたしました。
しかし、以前はあれほど疲れ知らずでシャクリ続けていたスピニングジギングも、6年ほど前より電動ジギング(以下:電ジギ)ばかりやってきた私の体には、非常に堪える釣り方となってしまいました。
逆を言えばそれくらい、電ジギは楽な釣り方になる訳です。
しかし、これではメーカーが務まりませんので、1年ほど前より身体を鍛え直し、現在は1日やり通しても疲れないまでに何とか復活。
そこで今回は、今まで電ジギの利点ばかりをお伝えしてきましたが、スピニングジギングの利点を、電ジギ目線でお伝えしようと思います。
私がスピニングを選ぶ時の理由は以下の6つです。
①優れたドラグ機能が欲しい時。
②ジグを船から離してアクションしたい時。
③止める動作が頻繁に必要なアクションの時。
④大物を自力で釣り上げたい時。
⑤音を気にする時。
⑥フォールスピードをなるべく早くしたい時。
説明していきますと、①はベイトリールよりもスピニングリールの方がドラグ機能が優れており、より細いラインで勝負を挑みたい時などに有効です。
②は潮が止まっているタイミングや、ジグをキャストし、なるべく広範囲を斜め引きしたい時に有効です。
③はコンビネーションジャークや一瞬の間を作ることが必要な場合、スピニングを使用します。
④はかなり個人的な見解が含まれていますが、大物と対峙する時に、己の力だけで釣り上げたいというこだわりを持っている場合、スピニングを選択します。
⑤はシビアな状況下やベタ凪の際に、気配や音をなるべく消したい時に有効です。
⑥はフリーフォールでジグをなるべく早く落とす時に有効です。
電ジギにもスピニングジギングにも、それぞれ長所短所があります。最近の私はスピニングジギングをメインに行い、サブタックルで電ジギを忍ばせておくようにしていることが多いです。
こうすることで、疲れたら電ジギに切りかえができ、1日通して釣りを継続することにより、釣果の確率も一段とアップするようになります。