ライトゲームには欠かせないジグヘッド。
フックの根本にオモリが付いているシンプルな仕かけで、過去にノミラボで自作ジグヘッドについて実験したが、今回はタングステンジグヘッドが自作できるのか! そして釣れるのか実験してみるぜ! ギュイ〜ん♪
そもそもタングステンってなんだ?

タングステンは、スウェーデン語で「硬い石」という意味である。
鉛に比べて1.7倍の強度を持ち、比重も高く、鉛のように水に溶けないので、環境にも優しい。そういう特性ゆえに、同じ重さであればジグヘッドのサイズを小さくできる。
小さいと空気抵抗も減り、キャストで遠投が可能で風にも強い。さらに水中での沈下速度も上がり、狙いのレンジに素早く落とせ、潮の影響を受けにくいので、潮が速すぎる場合などに重宝する。
しかし強度が硬いゆえに加工しにくく、コストも高い。そこで今回は自作にチャレンジ!

調べてみると、通販サイトで売っているタングステンのフライタイイング用ビーズが使えるようである。
2.8mmが30個で620円、4.6mmが25個で660円という価格だ。
フックは以前、自作ジグヘッドの時に使ったものと同じフックを使用した。
ビーズを取り出して計量すると、2.8mmが0.19g、4.6mmが0.74gであった。
試しにペンチで潰してみようと思ったが、これは無理だ…。ひとまず、穴からフックを通すことは可能そうなので、通してみる。
そうすると、アイ側に結構な隙間がある。隙間を埋めるために半田付けをするという記事を見かけたが、ちょっと手軽ではないので、今回は瞬間接着剤で仮止めし、残りの隙間はUVレジンで埋めてみた。
フック込みでの総重量は、0.26gと0.83gであった。小さい方が思いのほか軽かったので、0.83gを持っていざ実釣。
ジグヘッドがアンダー1gなので、表層付近をリトリーブ。やはり引き抵抗は軽いように感じる。心なしか感度も高いように感じた時、アタリがあり、無事メバルをゲット。
ワームを変更しても釣れ、自作タングステンジグヘッドは問題なく魚が釣れた!

今回のノミラボ実験結果は、「タングステンジグヘッドは自作できる!」であった。
自作タングステンジグヘッド1つの価格は、50円程度であった。市販のタングステンジグヘッドは1つ100円以上なので、約半額で自作可能であった。
少し隙間が大きいのでセンター出しなどが少しシビアであるが、UVレジンを使うと、うまく調整できたので、オススメである。
UVレジンのみでの固定も試してみたが、瞬間接着剤を使う方がタングステンとフックの接着力は上で強度も出ている印象であった。
前回のガン玉を使ったジグヘッドと同様、自作ジグヘッドはお好みのフックを使え、価格も抑えられるので、ぜひ1度挑戦してみて欲しい。
※実験結果は、私の主観で判断しているため、必ずしも皆が同じ感想を持つとは限りません。