【名手がシーズン初期の巨大イカを捕獲】パラソル級のマイカが楽しめるイカメタル

寄稿:横山晴也

5月、例年の若狭湾ならば、ぼちぼちムギイカシーズンですが、昨年に引き続き、今年もすでにマイカ(ケンサキイカ)が釣れ始めています!

しかも、釣れるマイカは良型パラソルサイズとのこと! 早速ですが、マイカ狙いのイカメタルへ行ってきました。

夕方頃に出港し、目指したのは水深74mのポイント。潮流は穏やかなため、船はアンカーを落として釣りを開始します。

シーズン初期の狙いダナは「底付近」

仕かけは、いつものオバマリグを使用しました。シーズン初期の大型マイカの狙いダナはズバリ「底周辺」。そこで、メタルスッテは若干重めの15号を選択します。

エダには、シルエットが大きく、大型狙いで実績の高いデュエルのウルトラスッテをセット。

漁灯が点灯し30分後ファーストヒット

辺りが暗くなり、漁火を点灯して、およそ30分後、セオリー通りに水深70mでファーストヒット! 釣れてきたのはバッチリ良型マイカです。

このまま連発モードに入るか? と思いきや、次のアタリが…ありません。

しばらくすると、ポツン、ポツンと釣れる程度です。周囲の方を見回してみると、およそ自分がヒットしている時に、ほかの方もヒットしており、自分が沈黙している時は、ほかの方も沈黙していました。

回遊待ちパターンの攻略法とは?

これはいわゆる、「回遊待ちパターン」という現象です。

群れが1カ所に留まっていないため、回遊してきた瞬時に当たりカラーを見極めることと、繊細なアタリを捉えて掛けることが要求されます。

幸いタナが底付近から大きく外れにくい時期ではあるため、スッテをカラーローテーションしながら、仕かけを一定ダナに送り込んでやれば、イカからの回答は得やすいと言えます。

今回使用したドロッパー&スッテ

まずは、安定した釣果が期待できる赤白や赤緑などのベーシックなカラーから、爆発力のあるケイムラ系蛍光カラーをローテーションしてみました。

すると、カラーをかえる度にポツリポツリとアタリがでます。中でも、最も反応がよかったのは赤白ピンクでした。

底へ送り込むフォールの最中にラインがピタリと止まり、竿を軽く煽るとバッチリヒット!

タナが上がり始めた

リールのカウンターは水深50mと表示されており、若干浅めのタナでのヒットに、「もしやタナが上がったのでは?」と感じ、誘い上げていくタナを底から50m付近にまで幅を広げてみると、今までよりもアタリの数が増加しました。

どうやら時間経過によって、マイカの群れが船下で留まり、フラフラし始めた様子。こうなればいつものマイカパターンです!

マイカのパターンにハマって大満足の釣果に

メタルスッテを15号から12号へ軽くすることで、繊細なアタリも難なくキャッチし、スッテをしっかり動かしてマイカを乗せる! 掛ける!

待ってました、この感覚! ここから納竿時間までは、コンスタントに釣果を稼ぐことができました。

まだまだシーズン初期であり、釣果に日ムラはあると思いますが、今回の釣行では、前情報で聞いていた良型のマイカだけでなく、小型のマイカもまじって釣れており、今後さらに数釣りが楽しめそうな予感がしました。

また、中層より上のタナでは例年通り、スルメイカやムギイカも回遊しており、それも合わせて釣れました。

この日は総じて収穫が多く、久々によい釣行になりました。

底付近での釣りでは、オバマリグ以外にもオモリグやエサ巻きスッテ(エサはササミか魚の切身)なども有効です。

その日の潮の速さなどを考慮して、さまざまなパターンで楽しみながら狙ってみてください!

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