【人気の落とし込み釣りの仕かけに注目】針の形状にコダワればベイトが長持ち

寄稿:大東哲也

大東哲也(おおひがしてつや) プロフィール

オーナーばりスタッフ。タチウオキングバトル2019セミファイナリスト。さまざまな釣りを楽しむマルチアングラーで船釣りだけでなく堤防での釣りにも造詣が深い。

大阪湾の船釣りで夏のターゲットとして定着してきた感がある、落とし込み(アンダーベイト、タテ釣り、食わせサビキ)ですが、エサとなるイワシが入って来る季節にしか楽しめないので、まさに今が旬の釣りとなります。

エサの入り方や種類にもよりますが、概ね、泉南エリアや、淡路島南部では6~8月、明石エリアや淡路島北部は7~10月、和歌山中部では11月まで楽しめます。

各地域で仕かけの針数や寸法は異なりますが、注目されがちなのは、エサを掛けるためのギジの部分です。

ギジの種類、使い分けでエサ付きがかわるのですが、それは以前記事に書いたので、今回は針屋らしく針の話をしたいと思います。

落とし込み仕かけの針に注目

この釣りは、小さいエサも掛けられて、大きな魚も獲れるという「軽さ」と「強さ」と言う相反する性能を求められる、針屋泣かせの釣り。

軽さ=細さ、強さ=太さなのですが、細くすれば、太ハリスはスッポ抜け、魚は獲れず、太くすればエサとなる小魚が掛かりません。

また、特にエサ付きが悪い状況だと、貴重なエサを長く生かす必要があり、掛かったエサが長く元気に泳ぐようにする必要があるので、針の形状が非常に重要になってきます。

ということで今回の「キモ」は、ベイトを長く生かす針形状です。

長くベイトを生かすための針の形状は

今回紹介する落とし込み剛シリーズに使用しているのが、「剛将(ごうしょう)」という針で、開発当時、4つの大きな課題がありました。

①大物と対峙できる強さ

②太ハリスがスッポ抜けず巻ける

③ベイトを殺さない形

④エサを誘う処理

①に関しては、「タフワイヤー」素材を使用することで解決。②に関しては、タタキの面積を拡張する独自技術のプラスエッジで解決。④は胴打ち、スーパーホログラム、光沢メッキを採用することで解決。

③の形状に関しては、ストレートの針先だと、掛かったエサの口の中で針が暴れ、目を貫いたり、エサを不要に傷つけることで弱らせてしまうので、掛かりを損なわない絶妙な針先のカーブと、針が暴れにくい軸長のバランスに仕上げました。

「エサを長持ちさせる型を実現するのが非常に難しかった」と、開発担当者談。

淡路島から出船して鳴門海峡へ

さて、そんなこだわりの針を使用した仕かけを持ち込み、今回訪れたのは、淡路島の育波漁港より出船のまるかつ。「明石海域はまだイワシの集まりが悪い」ということで、午後便で鳴門海域へ。

この釣りは、エサとなる小魚をドンドンかえて、元気のよいエサで本命を狙う方がよいことが多いので、エサをどんどん交換する戦略で釣りを組み立てます。

少しエサ付きは悪いですが、付かない訳ではないので、エサの動きが感じられなくなったら、エサを付けかえます。

周りではマダイやハマチがポロポロと釣れています。しかしながら、本命の大型青物のアタリは、なかなか思うようにでません。

焦れば焦るほど、よいエサを付けようとして、本命を待ちきれずに、エサ付けが上手くいかないという悪循環。付いたエサを大事にキープして待つ必要がありました。

それに気付き、しっかりと待つ戦略に方向転換。すると、ハマチ、ガシラ、アジなど、さまざまな魚が顔を見せてくれました。

しかし残念ながら、ヒットした大型にはハリスを飛ばされてしまい、あえなくキャッチできず。同じタイミングでカンパチが上がっていたので、もしかすると…でしたが、逃げた魚は何とやら。

何やら不完全燃焼の釣行となりましたが、付いたエサを長く生かせる針に助けられた釣行となりました。

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