タチウオ釣り歴は10年(ルアー)。テンヤタチウオ釣り歴は1年の、つりそく編集部・中村です。
初めてタチウオに出合ったのは、10年前の秋。弊社DVD撮影の実釣取材でした。

釣らせてちょ~だい! タチウオワインドゲーム(完売御礼)
当時、タチウオの聖地と呼ばれていた、兵庫県尼崎の沖にある武庫川一文字で、「ワインド」という釣り方を世に広めたルアーメーカー・オンスタックルデザインの代表、小林勝治さん直々の指導の下、初挑戦にしてバンバンと釣ってしまい、タチウオ釣りの面白さに、ハマりにハマってしまったのが最初です。

注:10年前です
それから秋には必ずタチウオ釣りに出掛け、釣ったタチウオは数知れず。
そして2020年、新しいタチウオ釣りに出合ったのです。
こちらの取材と、こちらの取材、どちらも同行させていただき、これは面白い!と、直観で分かりました。
ルアーフィッシング歴20年で、エサ釣りの経験はほぼありませんでした。
でも、この釣りはエサ釣りよりも、ルアーフィッシングの要素が強い、そう感じました。
また、競技志向も強い釣りで、釣果の差がはっきりと出て、それが何か分かるので、非常に興味深い。
何より、最盛期はアタリの数が多くて、第1投から納竿時間までがあっという間。
こんなにワクワクする釣りは、久しぶりでした。
さっそくタックル一式を購入し、休日に釣行。
ちなみに、つりそく編集部のメンバーと大阪湾へ出掛けた回数、2020年シーズンは3回。
毎釣行、目標を立てて臨んで、すべてクリア。ただ、「このアタリを掛けることができたら、もっと数が釣れるのに…」と、毎回感じていました。そして、全然素早くできないことが、「テンヤのセット」と「電動リールの操作」、「タチウオを上げてからクーラーに入れるまでの行動」です。
これらをクリアして、ステップアップを目指すべく臨んだ、2021年シーズンの初釣行。
9月中旬、台風一過の日に、大阪湾へと出掛けました。
お世話になったのは、大阪・泉佐野から出船している、海王神さんです。
この日のポイントは、小島沖の通称・アカマツ。自身、初めて行くポイントでした。
水深は深くて80m、洲本沖と比較すると浅めな印象。
緊張の第1投目…釣れない。1番最初に竿を曲げたのは、編集部の後輩でした。
ひと流し目、ふた流し目、釣れません。アタリはあるのに…。
焦る私の横には、連発でタチウオを掛ける後輩。く、くやしい…。
ようやく釣れたのは、開始30分ほどした頃。指3本サイズの、うれしい1尾。
体もリズムを取り戻したようで、そこからはリラックスして釣りができました。
釣り開始が6時頃。次に時計を確認した7時頃にきたのが、この1尾。
私の指で幅4本ちょいある、グッドサイズでした。
昨年の初チャレンジの時から、編集部のメンバーに指摘されていたのが、私は「テンヤを動かしすぎる」こと。
ソフトな誘いも時には必要だし、電動リールのスロー巻きが有効になることもある。
頭では理解しているつもりなのですが、体が勝手に動いてしまい、無駄に疲れる始末…。
でも、今回は、ビシビシと大きくシャクるだけではなく、チョンチョンと軽く誘ってみたり、疲れたらタダ巻きしてみたり、誘いのバリエーションも増やしていきました。
これが奏功してか、終始アタリはあるのですが、乗せられない…。
これには、タックルバランスが起因しているのではないかと考えました。
そもそも論ですが、電動リールが左巻きか、右巻きか。私が使用しているリールは、フォースマスター400(シマノ)の右巻きです。
今まで、スピニングもベイトも右巻きがメインで、電動リールも迷わず右巻きを選択したのですが、これって左巻きの方がいいのでは…と。
利き手でロッドの操作も、リールの操作もできた方がいいのでは。という1つの答えに辿り着きました。
そして、手が小さく、非力な私。陸っぱりのルアーフィッシングではメインで扱うことがない、大きくて重いリールに慣れようと必死でしたが、もしかしたら、手巻きの方が合っているのかも。
…皆さんはどうでしょうか?
ということで、次回釣行までに、左巻きの電動リール(予算が合えば)、もしくはカウンター付きの手巻きリールを購入してみます。
ちなみに、ロッドはこれ1本のみです。
1本目にして、高価なロッド!と思いましたが、どうせ長く使うなら…と、納得して購入。
操作性抜群のオールラウンダー、青いブランクスがかっこいいです。
ちなみに違う調子も購入を検討中ですが、まずはこの1本の感覚を掴んでからと思っています。
釣行から話がそれてしまいましたが、アタリを掛けていくことに集中して、どんどん投入していきます。
しかし、すぐにイワシのエサがやられてしまい、エサ交換に手間取る私…
そう、「テンヤのセット」も得意ではありません。
なので、私はこちらもテンヤも愛用中。
本当にセットが秒速でラクチン!最高です。
なんだかんだで時間が過ぎ、正午。
目標だったツ抜けも達成し、ひと安心。
しかし、食いが浅いのか、掛けてられても、途中でバレたり、抜き上げ前にバレたり…こういう時、しっかり食い込ませる誘いや、合わせるタイミングも重要。そして、エサでも違いがでるのでしょうね。
また1つ、勉強になりました。
ただ、フィッシュグリップなしでタチウオをクーラーにインするのは、私には難しいです…
そんなん、怖くないよ!と言われるかもしれませんが、素手でタチウオを握るのは至難の業。
でも、過去に噛まれたなどのトラウマはないので、次回は一度チャレンジしてみようと思います。
ということで、納竿時間の14時。釣果は13尾(最小指2.5、平均3本、4本級2尾まじり)。
この日の竿頭は、何と53尾、2番竿は29尾、3番竿28尾。圧倒的な差です…
また、船中では指6本級のドラゴンサイズも上がっていました。
悔しいので、詳細は触れませんが、後輩も130cmをキャッチしていました。
神々しい顔つき、いかつい太さ!次はぜひドラゴンを釣ってみたいぞ!
いろいろと反省点はありますが、また次に活かしたいと思います!
あ~、タチウオの炙り、美味しかった!