
竹村勝則 プロフィール
「波止釣りの秋」とも言うべき好シーズンとなって、各地の波止では釣れる魚種も多くなり、昼夜ともに面白くなってきた
兵庫県西宮市の鳴尾浜臨海公園海づり広場は、名の通り広くて足場がよく、釣り料金も大人300円、子供(6歳以上16歳未満)150円、見学(大人、子供)100円とリーズナブルなので、気軽に釣りが楽しめる所。
今、釣れているのは、サバ、サッパ、イワシ、サヨリ、チヌなどで、サビキ釣りでサバ、サッパ、イワシがよく釣れている。取材当日はサヨリ釣りにやってきた。
サヨリはまだ本格的ではないらしいが、釣れているのは間違いなく、連日釣果は上がっている。
サビキ釣りの人が多いが、数人が遠投カゴの連玉仕かけでサヨリ釣りをしていたようで、常連さんらしき人に釣況を尋ねると、「どうも食いが悪い、まだ5尾です」と言っていた。
サヨリのサイズは20cm前後とまだ小さく、数も今のところはまだ多くないようだ。管理事務所から階段を下りた少し東で釣ることにする。
竿は1.5号の4.5m、道糸3号を巻いたスピニングリールに、自作の遠投カゴ連玉仕かけ。ハリスは0.6号40cm、針はサヨリ針4号。
サシエはサシアミ、イカの塩辛(小さく切る)。マキエは赤ヌカにアミエビをまぜる。
30mほど前方へ投入し、マキエを振り出す。5、6回は早めに仕かけを上げて、打ち返して、マキエをする。
サヨリがいれば20~30分もすると集まってくる。水面に波紋が出るので、寄ってきたことが分かる。
予測通り、ポツポツと波紋が出てきたが、どういう訳か、アタリがでない。サシアミだと、いつの間にか取られる。イカの塩辛にかえるとアタリはでるが、針に掛からない。
そのうちイカで釣れたのはサバ(20cm前後)とサッパ(15~18cm)。
イカをさらに小さく切って針に刺すと、やっとサヨリが釣れるようになった。それも誘いに誘って、やっと食い付かせることができた。

1尾目のサヨリ
サヨリが釣れだせば入れ食いになるものだが、そんな状況だから、ポツリ、ポツリとしか釣れなかった。昼までにやっと6尾釣っただけ。
サヨリ釣りの常連さんは、昼までにやっと21尾釣って、納竿した。サヨリのサイズは18~22cm。
「エサはイカ、アミエビ、ネリエと試したが、イカ(小さく切った)が1番よかった。針も4号、3号とかえ、ハリスはサバがくるので0.8号にした。当日はやはり食いが悪く、誘って、誘って食わせた」と言っていた。
朝からサヨリが5~6m先でチラホラ見えていたので、午後は6.2mの渓流竿でやってみた。
マキエをするとサヨリが寄ってきたが、お呼びでないボラも寄ってきて、乱舞する始末。そこで、マキエを左右に打ち分けたり、マキエを止めたりしながら釣った。
ウキ下は30cmで、ボラは幸い針に掛からなかったが、サバとサッパが入れ食い。サシエがイカだと必ずサバかサッパが食い付く。サシアミでもくるが、時々サヨリが食い付くといったパターン。

当日の釣果
15時頃に納竿したが、サヨリは合計11尾(20cm前後)とサバとサッパ合わせて50~60尾は釣れ、引きだけは十分楽しんだ。
鳴尾浜臨海公園海づり広場の詳細
アクセスは上図の通り。
釣り場へのルートは、西宮市の国道43号鳴尾交差点で海の方へ曲がると、10分ほどで着く。広い駐車場(1日1000円)へ入って、階段かスロープを上がると管理事務所がある。バリアフリーで車イスでも釣り場へ行ける。
釣り場の長さは400mほどあり、足場はよく、水面までも近いので、釣りやすい。
サビキ釣りは一帯で釣れるが、サヨリは事務所下付近がよさそう。
東端のフェンスから20mほどは足下にテトラが入っている。この周辺はチヌの好ポイント。
釣行当日は、常連さんが紀州釣り(サシエはオキアミ、コーン)で、竿2~3本前方へ投入して、45cmを頭に2尾を含めて合計3尾のチヌを釣っていた。
チヌ釣りは、エサ取りが多い間は紀州釣りがよいが、エサ取りが少なくなってくると、フカセ釣りが面白くなる。
営業時間は、現在は5~20時(季節や状況によって変動)。2021年4月より、ルアー釣りは禁止となっている。
トイレ、飲み物の販売機、手洗い水道、バケツなどあり。
TEL鳴尾浜海づり広場(0798・40・7650)
HP鳴尾浜海釣り広場