釣りのターゲットになるイカの種類はたくさんありますが、皆さんは「タルイカ」ってご存じですか?
上の写真がタルイカ。
ご覧の通り、人気のケンサキイカやヤリイカ、アオリイカ、スルメイカなどに比べると、遥かに大きいイカです。
このタルイカ、和名は「ソデイカ」と言って、タルイカは日本海の若狭湾などで呼ばれる地方名。同じ日本海側でも、ほかには「アカイカ」と呼ぶエリアもあり、各地毎に呼び名が存在します。
大きいモノでは10kgを超えるような大物が狙え、日本近海のイカ釣りでは「比較的手軽に狙える最大のイカ釣りゲーム」と言えます。
と言うのも、このタルイカ狙いのタックルは、近年大人気の「イカメタルゲームの大物版」とも言え、タルイカ用ジグにライトジギング用タックルがあればOK。

▲タルイカ用のジグ
中には、船釣りの73調子や82調子の2m前後の竿(船タチウオ竿など)に、電動リールのセットで狙う人も見かけます。
タルイカゲームの基本的な仕かけ
タックルや仕かけは上記のイメージ。
これにイカメタルと同じように、船長の指示ダナ間を中心にジャークやフォールを入れたり、ステイを織り交ぜながら誘っていきます。
敦賀沖で開幕!!
船のイカ釣りが盛んな日本海側ですが、多くの船がタルイカを狙っている訳ではありません。この時期は、年によってはケンサキイカが釣れていたり、ナイトエギングでアオリイカを狙ったり、沖でスルメイカを狙ったりと船によって異なります。
若狭湾エリアで言えば、メジャーなのが福井県の敦賀沖。ここでは、タルイカジギングのパイオニア的な釣り船がいくつかあります。
そのひとつ、敦賀色浜の竹宝丸では、10月に入って待望のタルイカジギングでの出船が始まりました。
初日となった2日は不発だったものの、2度目の出船となった翌3日には見事に船中の今期第1号をキャッチ!!
この日は、ほかにもやり取り中に針が外れたものの、ドラグを滑らせて、糸をどんどん引きだしていく大物もヒットしたようです。
また、続く4日には10kgには足りなかったものの、9.1kgの大型もヒット。
これからのシーズンが楽しみとなるスタートですね。
また、竹宝丸で楽しめるのはタルイカだけではありません。合わせてスルメイカも楽しめます。
しかも、このスルメイカは型がよいので十分な土産になるんです。
タルイカ用のジグにもヒットしてきますが、竹宝丸の半夜便は「タルイカジギング&スルメイカ便」。イカメタルでスルメイカを専門に狙うことも可能です。
しかも、条件がよい日には数釣りが可能。そのボリュームは満点です。
まだまだシーズンはハシリですが、これから若狭湾では年明け頃までがタルイカ狙いの好シーズン。
ケンサキイカは現時点では不調なので、この秋はイカメタルの大物版、巨イカゲームのタルイカジギングで、夜のイカ釣りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
強烈な重量感と、その引きでイカ好きなら虜になること請け合いです!!