
大東哲也(おおひがしてつや) プロフィール
いよいよ秋本番! 前回に引き続き、大阪湾の大人気ターゲットのタチウオのお話です。前回は、波止タチウオでしたが、今回は船タチウオです。
船タチウオを始めたきっかけは、「掛獲船太刀魚テンヤ」の開発を担当したことでした。
気が付けば、どっぷりと船テンヤタチウオ沼にはまり込んでしまい、タチウオキングバトルに参戦するまでに…。
決して釣りは上手くありませんが、競技の世界を知ることで、より深く船テンヤタチウオと向き合えたような気がしています。
「掛獲船太刀魚テンヤ」の開発を進める中で、テンヤのカラーをどうするのか? と言うテーマがありました。
当時、テンヤカラーは夜光のみから、複数カラーの展開への移行期で、どういったカラーリングにするかを、悩んだことを覚えています。
と言うことで、今回のキモは、テンヤのカラーです。
テンヤカラーの分類として…
①強アピール系(フルグロー)
②アピール系(ゼブラグロー、腹グロー)
③シルエットくっきり系(赤金、パープル)
④ナチュラル系(イワシ・シルバー)
この4種類で、グローの有無、水中でくっきり見える、見えないで考えていきます。
大阪湾では、圧倒的にグロー系が強いですが、水質、天候、エリアなどで反応がかわります。
特に、冬場の水質がクリアなタイミングだと、グローを極端に嫌うような時もあります。
今回は、明石の丸松乗合船で明石沖へ行ってきました。
タチウオと言えば、神戸沖や洲本沖がメジャーですが、明石沖でも期間限定でタチウオが狙えます。ただし、明石沖に入る年もあれば、入らない年もあり、必ず釣りが成立するポイントではないですが、今年猛威を振るっている、サバフグの被害は少ないようです。
ポイントの水深は、100mオーバーの所もありますが、今回は80mラインを中心に流しました。
用意したテンヤは、Wグローゼブラ、グロー、パープルゼブラ、赤金、イワシの5色5本。
港からポイントが近いので、薄暗い状態から釣りスタートです。
暗いうちはグローでしょ! と言うことで、今年発売のWグローゼブラと、グローのローテーションで、アタリのでるタナを探します。
まずは、しっかりとアタリダナ(タチウオがいる場所)を見つけることが大切です。
ほかに、掛けられるアタリがでる誘い方を見つけることや、エサによる反応の違い、カラーへの反応を見ていきます。
この日は、底から10~20m上でアタリが安定してでました。
タナを見つけた後は、テンヤをローテーションして反応のよいカラーを探しました。
では、何を基準にカラーをかえるのか?
今までアタリが普通にでていたのに、アタリが弱くて小さくなったり、でにくくなった時に、テンヤカラーをかえてみてください。急に強いアタリが戻ったりします。
再び反応が悪くなれば、カラーチェンジしてみてくたさい。
ハマれば、1人だけアタリが続くようなこともあり、今回はグロー系→赤金のローテーションで、終始アタリが続きました。
ほかにも、エサの違いや、誘い方でタチウオの反応がかわりますので、あーでもない、こーでもないと、タチウオとの駆け引きを楽しんでみてください。