「寒ビラメ」という言葉があるように、ヒラメは晩秋から冬にかけて身が厚くなって、美味しくなるシーズンです。
この美味しくなる寒ビラメのシーズンに合わせて、例年イワシ泳がせのヒラメ釣りが開幕するエリアがあります。
そのひとつが、三重県鳥羽の国崎沖。
今期の国崎沖ヒラメ開幕日は10月30日
国崎では、所属する遊漁船が開幕日を合わせて出船を一斉に開始します。
気になる今年の開幕日は、10月30日です。
国崎沖でのヒラメの狙い方は、生きイワシを使用した一般的な泳がせ釣り。
タックルや仕かけは以下のイメージです↓
仕かけに関しては、市販のヒラメ仕かけでOK。
孫針はシングルフック、トレブルフック、どちらでもよいですが、国崎の船長たちは「掛かりがよい」と言うことで、トレブルフックをオススメする船宿が多いです。
イワシのエサは、親針を鼻掛け、孫針を尻掛けや腹掛け、あるいは背掛けにとする人が多いですが、食いを見てチラシにする人もいます。この辺りは、その日の食いを見て、臨機応変に使い分けるとよさそうです。
ヒラメ釣りと言えば、底にいる魚なので根魚釣りをイメージして底をトントンと叩きながら狙う人も時おり見かけますが、これは基本的にはNG。
ヒラメは底にいても、常に上にあるエサを狙っているので、タナは上げておく方がエサのアピールになります。なので、狙うタナは底から1~2mほどオモリを上げた辺り。
こうすることで、居食いもしにくくなって、ヒラメはエサをくわえて底へと反転するので、アタリが大きくでて勝負が早いことが多くなります。
基本はタナを取れば、ステイでアタリを待ちますが、海底は起伏があるので、時おり底を取り直すことも忘れずにしましょう。場合によっては、底から超スローで巻き上げて狙うとよいこともあるそうです。
また、ヒラメ釣りは「ヒラメ40」と呼ばれていた頃もあるように、基本的には早アワセは禁物。エサのイワシが逃げ惑うアタリやヒラメがくわえただけの状態で合わせてしまえば、スッポ抜けして傷が付いたイワシだけが上がってくることもしばしば。
貴重なアタリを確実に獲るために、力強く食い込むアタリを待ってから合わせたいものです。
ただ、日によってはヒラメの活性が低く、なかなか食い込まずにエサを離してしまう時もあります。そんな時は船長は「掛け合わせる方がよい日もある」と言います。前アタリから本アタリを待ち続けても傷ついたエサが戻ってくるだけ、という日には大きく食い込まずとも、小さなアタリの中でも少し力強いアタリを選んで、聞き合わせるのも有効だそうです。
ビギナーでも高確率でヒラメゲットのチャンス
国崎沖のヒラメ釣りの魅力は、何と言ってもその魚影の濃さ。
ベテランはもちろんのこと、ヒラメ釣りが初めての方でもヒラメをゲットできる確率が高いのは最大の魅力です。
昨年はビギナーが大半を占めた船中で、基本的なことをレクチャーしただけで、全員が本命のヒラメをゲット。しかも複数尾上げた人もかなりいました。
加えて、ヒラメにまじるゲストも魅力です。
ポイントにもよりますが、メジロやハマチなどの青物がヒットしたり、良型のハタ系の魚が釣れたりと、釣れる魚は美味な高級魚揃い。
ヒラメ+αの土産が期待できるも嬉しい点ですね。
今期の開幕までは、もう間もなくです。シーズン初期は、特に数釣りが期待できるので、まだチャレンジしたことがない方も、今期は抜群の魚影を誇る三重の国崎沖で寒ビラメを狙ってみてはいかがですか。