「独自の誘い」と「東京湾発祥の誘い」の2パターンで攻略【東京湾テンヤタチウオ 実釣編】

連載:西村豪太FishingGO!GO!

西村 豪太(にしむら ごうた) プロフィール

幼少期から釣りを始め、カワハギ、タチウオ、イカ、タコ、アユetc…オールジャンルの釣りに精通するマルチアングラー。ダイワカワハギオープン2011準優勝、2016全国大会出場、KAWAHAGI FESTA2016 KANSAI PRIDE FINAL優勝、大阪湾タチウオKINGバトル2016 4位入賞。ダイワスタッフ

皆さんこんにちは、西村豪太です。

全国的にタチウオシーズンが本格化し、SNSでは各地の羨ましい釣果が飛び交っていますね。

そんな中、今回は大型が釣れている東京湾に出撃してきましたので、その模様をお届けしたいと思います。

ちなみに、大阪湾発祥のテンヤ釣法ですが、ここ2年ほどで、東京湾にもテンヤ釣法が完全に定着しました。

私は5年ほど前から、東京湾でテンヤタチウオを楽しんできましたが、当時は完全にアウェー状態でした (笑)。「そんなのでタチウオが釣れるの?」と聞かれたことも多々あります 。

しかし、最近の、釣具店では、専用ロッドやテンヤがコーナー化され、フィールドでは、天ビン、ジギングとの混合船はもちろん、テンヤタチウオ専門船が多く出船しています。また、イワシエサを常備する船宿も多くなり、自らスーパーでイワシを買い漁る必要もなくなりました (笑)。

今や、東京湾のなくてはならない釣り物の、ひとつになったと言えるでしょう。

 

東京湾へドラゴンを狙って出撃!!

そんな東京湾に出撃したのは10月末。神奈川の「いなの丸」で出船してきました。

当日のタックルは、タックルデータを参考にしていただきたいと思いますが、大型がきても身切れしにくいように、やや軟調のロッドを、チョイスしました。

ポイントは、走水と言われるポイントで、近年では年間を通して、東京湾のメインフィールドとなっています。水深は60~80mほどで、底から10~15mがタナの中心となりました。

秋に入り、同エリアに何度も出船していますが、毎回ドラゴン(120cmオーバー)をキャッチしていることから、当日も同様のパターンで攻略していきます。

 

2つの誘いパターンを使い分け

パターンは「ジャーク&スロー釣法」と「ノンストップバイブレーション釣法(以下NV釣法)」の2パターンです。

電動スロー巻きをしながらジャークを繰り返す、ジャーク&スロー釣法の場合は、同エリアでは、指示ダナが狭いことが多いことから、1/4ピッチジャークと、電動3程度の超スロー巻きで誘っていきます。この釣法を基本に、アタリがなくなると、NV釣法の出番となります。

NV釣法は、東京湾発祥で高槻慧テスターが、考案した釣法です。

高槻慧テスターのNV釣法は、こちらの記事も参照↓

船テンヤタチウオ上達の一手、名手の爆釣メソッド大公開!! 高槻慧【ノンストップ・バイブレーション釣法】

ひたすらロッドをシェイクし続けることで、テンヤをバイブレーションさせ、たまらずタチウオが飛び付く釣法です。近年東京湾では、主流のひとつと、なりつつあります。

自身の経験則からも、大型の捕獲率が高い釣法だと感じていますが、何と言っても、シェイクし続ける釣法のため、アングラーへの負担が大きく、体力を問われる釣法でもあります 。

釣行当日は前半、特に朝まずめはジャーク&スロー釣法でコンスタントに釣果を重ねることができました。ただし、活性の高い中型が飛び付くことが多く、90~100cm前後の中型ばかりが釣れてきます(それでも十分サイズと思うと贅沢!)。

西村氏のジャーク&スロー釣法は、こちらも参照↓

船テンヤタチウオ上達の一手、名手の爆釣メソッド大公開!! 西村豪太【ジャーク&スロー】

ジャークの幅や回数、スローの時間や速度を微調整しますが、状況はかわらないまま、7尾釣ったところでアタリがなくなってしまいました。

 

アタリがなくなり、NV釣法にチェンジ

そこで、どうせアタリがないならと、大型狙いにシフトチェンジ。NV釣法の出番です!

電動リールで微速巻きをしながら、ひたすらロッドを叩き続けます。

アタリは手感度にでることが大半で、いきなり引ったくるアタリや、テンヤの重さが消えるアタリがでれば、即フッキングします。

腕の疲労を我慢しながら叩き続けると狙い通り、テンヤの重さが消えるアタリが、手元に伝わりました。

すかさず合わせを入れると、極鋭が満月に。

これは大型確定です!

丁寧に巻き上げてくると、なかなかのサイズ。

計測すると、ドラゴンにはチョイ足らずの115cmでした、おしい !(泣)

続けざまに、同様のパターンで同サイズを追加。こちらも118cm (泣)。

結局、最後まで同様のパターンで数を稼ぎ、数は11尾で竿頭でしたが、ドラゴンには出合うことはできない釣行となりました。ちなみに、当日も船中では120cmオーバーが数多く釣れており、自分の実力と運が足りなかっただけです 。

大阪湾に比べると、アタリの数は少ないですが、大型との遭遇率は、すこぶる高い東京湾のテンヤタチウオ。最近では、大阪からわざわざ遠征するアングラーも目にします。

東京湾に限らず、近年では、錦江湾や天草エリアなど、新たに注目のフィールドも増えてきています。さらに熱を帯びるテンヤタチウオです。

新しいエリアでは、釣る魚は同じ魚でも、新しい一面を見せてくれます。ぜひ機会があれば、新たなフィールドでチャレンジをしてみてくださいね。

 

筆者の使用タックル

■タックル
ロッド  : 極鋭タチウオテンヤSP82S – 185AGS極鋭タチウオテンヤ SP EX AGS184
リール  : シーボーグ 200J – Lバサラ150
道糸   : UVFメガセンサー12ブレイドEX+Si  1.5号
リーダー : Dフロン船ハリス  8号 1ヒロ
テンヤ  : 快適船タチウオテンヤSS40~50号 各色、快適船タチウオテンヤSS 40TG 各色

ダイワ(DAIWA)

1958年の創業、リール、ロッド、ルアー、用品などあらゆる釣り物のフィッシングタックルを扱う総合ブランドとして、国内、海外に多くのファンを抱えている。ジャパンクオリティの品質の高いアイテムを日々開発、その過程で、世界初となるテクノロジーも数多く輩出している!

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