12月に入って、そろそろクリスマス、そして年の瀬ですね。
クリスマスと言えば、プレゼント。大切な人や家族には何をプレゼントしようかと頭を悩ませる人も多いと思います。
そんなクリスマス前に、編集部で話題になったのが「釣りにまつわるプレゼント」。
嬉しかったもの、驚いたものなど、いろいろあると思いますが、今回はそんな「プレゼント」をテーマにして書いてみます。
嬉しいを通り越して、ビックリ&意識が変わった一品
筆者がもらった中で、最も嬉しかったと言うか、ビックリしたのがハイエンドモデルのスピニングリール。
もう20年ほど前になりますが、シマノのステラ(AR2500)です。
これをプレゼントされた当時、包装を空けて、リールの箱の文字が見えた瞬間、嬉しさよりもビックリが先行して、「えっ!?」と言う感じでした。
その当時、陸っぱりからのエギングにハマっていましたが、使用していたのはエントリーモデルのスピニングリール。購入価格にして1万円未満でしょうか。
それが、目の前にはフィッシングショーでの展示品でしか触ったことがなかった憧れのハイエンドモデル。
箱から取り出して手にすると、嬉しさが一気に込み上げてきました。
で、当たり前ですが、軽い!! そしてハンドルを回してみると、超滑らか!!
ドラグの調整や効きも最高で、もうコレが自分のモノと思うだけで、とてつもない満足感に浸れました。
と同時に、生まれたのが「傷付けたらどうしよう、壊れたら大変」という釣具への愛着。
今まで持っていた道具に、愛着が全くなかった訳ではありませんが、壊れたら買い替えが基本でした。
だから今思うと、釣り場での道具の扱いも雑。
堤防や砂浜、さらには岩場でも、平気でタックルを直に置くことは当たり前。キズ付き放題でした。
ですが、この時に初めて手にしたモノは、ハイエンドモデル。壊れたら買い替えという考えよりも、「いかに傷を付けないか、いかに壊れないようにするか」を第一に考えるようになりました。
モノを大事に、そしてメンテナンスの意識が生まれました。
釣りの現場でも、堤防などでは直置きはほぼせずに、地面等がリールに当たらないように丁寧に立てかけたり、手や足など体の一部でキープしたり。
また、釣行から帰っても、それまでは目立つ汚れを拭きとる程度でしたが、水で潮抜きしてから水気を拭き取り、陰干ししたり。
さらには、メーカーへの定期的なメンテナンスも、このリールをキッカケに出すようになりました。
そういう意識が生まれたこともあってか、記者のアイテムのモノ持ちは以降、急激によくなります。
それまで、結構なペースで買い替えていたリールや竿は、廉価なモノでもそれまでの倍以上は長持ちし、竿やリールのタックルが増えることはあっても、壊れて廃棄ということはかなり少なくなりました。
当然、このステラもキズこそ増えてきましたが、20年近い時を経ても、まだまだ現役です。
プレゼントは、高いモノがよいという訳ではありませんが、記者のようにエントリーモデルをメインに使っていて、それまで釣り道具に対するメンテの意識がほぼなかった人には、とっても効果的なこともあります。
これから先、大事な人へのプレゼントを釣具にしようと考えている方、予算の都合にもよりますが、大奮発してハイエンドモデルをプレゼントすれば、相手に喜んでもらえる以上に、意外な効果をもたらせてくれるかもしれませんよ。