大晦日も迫った年の瀬、今年最後の仕事に勤しむ方、もうすでに長期休暇に入って余暇を楽しまれている方、さまざまいるかと思います。
この時期、竿納めは皆さんすでに終わっていたり、これから行く方もいると思いますが、年が明ければ新年。2022年度の初釣りはお決まりでしょうか?
編集部でも先日、「初釣りは何がイイ? 今年はどこに行く?」という話題が挙がっていました。
そこで、今回は「2022年度にオススメの初釣り」をテーマに書いてみます。
めでたい新年は“タイ”を狙おう!!
正月と言えば、尾頭付きで塩焼きにされるマダイなどが有名ですが、筆者が今回オススメするのは、タイはタイでも「アマダイ」。
中でも、京都府や福井県でブランド化されている“若狭グジ”です。
アマダイは、日本近海ではシロアマダイやキアマダイ、アカアマダイの3種類がいると言われていますが、今回紹介する若狭グジはアカアマダイです。
なぜ、アマダイ推しなのか?
それは、若狭グジは新年に相応しい要素がたくさん含まれているからです。
アマダイ(若狭グジ)推しの理由
ひとつ目は、単純ですが「めでタイ」と言うタイが含まれる魚だから。
この点に関しては、マダイでもよいのですが、敢えて定番は外してみました。
タイと付くだけなら、ほかにもメダイやイシダイなどもありますが、新年のカラーと言えば、思い浮かぶのが、金か紅白。メダイは黒で、イシダイは白黒。となれば、やはり赤い魚がよいですよね。
②ふたつ目は、食べて絶品!! これが筆者的には最大の理由ですが、とっても美味いんです。
「高級魚だから、美味いのは当たり前」と、仰る方もいるかもしれません。
でも、若狭のアマダイ狙いに通うベテランに言わせれば、「水温が下がって寒くなるこの時期だからこその、極上の味」だそうです。
実際、脂が乗ってきたアマダイは見た目も変わるとか。
右が通常のアカアマダイ、左が脂が乗り始めたアカアマダイ。
お気付きですか?
お腹が黄色くなっています。若狭グジ釣りにハマるベテランの話では、この黄色が身に脂が乗っているサインだとか。
若狭では、アマダイは年中狙えるターゲットで、通年その味は美味いんですが、この時期は特に美味く、「極上!!」です。
新年の初釣りで釣った魚が美味しければ、自分を含めてそれを味わう家族の満足度も超アップ!!
イイこと尽くめですよね。
それに、料理法も多彩。アマダイの料理と言えば、筆者は「塩焼き」や「蒸し」がイメージしやすいですが、釣りたては刺し身にもバッチリ!!
そのまま刺し身や昆布締め、皮の付いた松皮造りなども絶品です!!
見てください、このほんのりとピンクがかった白身。
とても美味しそうに見えませんか?
実際に筆者も食べましたが、口に運べば、美味すぎて笑顔になること、お墨付きです(笑)。
3つ目は釣れる確率が高いんです。
もちろん高級魚なので、誰もがアジなどのサビキ釣りのように数釣り可能という訳ではないですが、よい人は2ケタ釣果もあるので魅力的ですよね。
それに、例えアマダイが数釣れなくても、まじりモノがあるので土産は確保できる可能性が高いんです。
ゲストとしては、レンコダイやイトヨリなどがメイン。
これらも美味しい魚なので、クーラーは美味な魚で賑やかになります。
それに、初釣りで完全ボーズは避けたいですよね!!
この釣りなら、船酔いや余程の悪条件以外はその心配は無用です。
そして、このアマダイ釣りはタックル、仕かけ、釣り方など、基本的なことは比較的手軽です。
基本的な仕かけはこちら↓
理想的な基本タックルは上記ですが、これに近いモノならお手持ちのモノでも十分に代用できます。
ベテランは仕かけにコダワリを持って作っていますが、ビギナーなら市販品が販売されているので、それらを使うのもアリです。
そして、新年を占う意味での運試しの要素もあります。
ここで言う運試しは、「釣果があるかないか」や「大型が釣れるか釣れないか」ではなく、「出船できるかできないか」です。
日本海側では冬の時期、季節風が吹くと出船が不可の日も出てきます。
それなら「出れない日が多いじゃないか」と思う人もいるかもしれません。
でも、若狭のアマダイ狙いは丹後半島の風裏にもポイントがあり、湾口辺りでも十分に狙えます。なので、沖に出るほかの釣りに比べても比較的出船が叶いやすいターゲット。なので、出れる日も多い“運試し”です。
ほかにも、やればやるほどハマる要素があったりと、魅力的なことが多い若狭のアマダイ釣り。
新年の初釣りが決まっている方も、まだ未定の方も、極上の味の若狭グジを狙いに行ってみませんか?
船上で、そして帰宅してからの食卓でも、笑顔になること請け合いです。
新年の釣りは、笑って終えてよい1年のスタートにしたいですね!!
若狭湾のアマダイ狙いに出船するオススメの船宿はこちら↓