
竹村勝則 プロフィール
大阪・貝塚人工島 水路
釣行前日は久しぶりに本降りの雨。
水位が低い琵琶湖にとっては恵みの雨で、もっと降って欲しい所。
大阪港の波止釣りにとっては、当日は雨の影響で水潮気味。
さらに悪いことに、天候が冬型になって、予報では強い西風が吹くようだ。
おまけに一気に気温が下がった。まだ11月だと言うのに3つも悪いことが重なった。
それでも、西風なら風裏の釣り場はある。
その1つが貝塚人工島の水路。
この水路は、ほぼ南北に位置し、西から東を向いて、釣りをするので風は後ろからとなる。
当日は天気予報通り、西風がピューピュー吹いていた。
こんな日に、釣りに行かなくてもいいのに、祝日とあってか、かなりの人が来ていた。
投げ釣りの人は、数本の竿を並べてカレイ狙い。
ルアー釣りの人、中には胴突き3本針でカワハギ狙いの人もいた。
自分のようにチヌ狙いの人も2、3人いた。
8時過ぎに二色大橋近くへ行くと、紀州釣りでチヌ狙いの人がいた。
早速、状況を聞くと、まだチヌらしいアタリはないと言う。
針に掛かるのはエサ取りのフグだけだと言う。
当日は中潮で、ほどなく満潮になる、よい潮時のはずなので期待できそう。そう思って、竿を出した。
風が強いのでどうかと思ったが、釣り方は00号ウキで、ウキ止め糸なしのスルスル釣りを試してみた。
竿1.5~2本ほど前へマキエを打って、ウキを沈めて流していく。
左への流れが少し速いので釣り辛く、2時間ほどは、アタリもなければエサも取られないという状況が続いた。
そのうちに、エサのオキアミがかじられるようになり、竿先へコツコとしたアタリを合わせるとフグが釣れた。
その次はガシラがきた。
オキアミが、毎回取られるようになったので、コーンの3粒刺しでやったが、アタリがないのにエサだけ取られる。
フグが活発になってきた。
左へ流れが速いままなので、仕かけをかえ、円錐ウキの1号、オモリは0.8号とBを2段打ちにし、タナは少し底にハワせるようにした。
12時を回ると、潮がたるんできたので時合だと期待したが、ウキがスーッと入るアタリで針に掛かるのはフグばかり。
オキアミでも、コーンでもフグが釣れた。
午後は潮の流れがかわり、右への流れとなったので、きっとチヌがくると期待した。
流れと風が、逆なのは悪くはないが、風が強すぎて、道糸が引っ張られ、仕かけが上手く流せなかった。
残念ながら紀州釣りの人も自分も、チヌは釣れず納竿した。
これから冬は季節風が強い。
こんな日でも釣りになるのが、この水路。
今回のように水潮とフグが活発だと、チヌを釣るのは難しかった。
■当日のマキエとサシエ
この釣り場で冬場に使うマキエは、オキアミ3㎏とマルキユーの配合エサ。
配合エサは、ナンバー湾チヌⅡ1袋に、ニュー活さなぎミンチ激荒を2袋。オキアミは粗潰し。コーンをほぼ1缶入れる。
サシエはマルキユーのくわせオキアミスペシャルLとコーン。
コーンは3粒刺し。
アクセス
ここは貝塚人工島へ渡る二色大橋と貝塚大橋間の水路が釣り場。
アクセスは、堺方面からだと大阪臨海道路を南進し、貝塚港を過ぎ、すぐ先の二色1丁目東信号で右折し、貝塚大橋を渡る方がよい。
渡った水路の西岸の一帯が釣り場。足場がよく、手すりもあるため、家族でも安心して楽しめる。

釣り場から見た「貝塚大橋」
チヌは貝塚大橋付近でも釣れるが、自分は二色大橋近くでチヌの実績がある。チヌを2ケタ釣ったことはないが、冬場のチヌは型がよく、40cm級が多いので面白い。

釣り場から見た「二色大橋」
冬場のチヌはフカセ釣りで、風が強い時や流れが速い時は重めの仕かけで、凪で流れが緩やかなら、軽めの仕かけで釣るのがよい。
タナは4ヒロ前後でハワせるのがよい。
チヌのほかカワハギ、冬場はカレイが狙える。