和歌山・加太では、加太特有の伝統釣法である、「ギジエマダイ」と呼ばれる釣り方でタイを狙う。
ギジエの名の通り、エサを使用せず、その時に何を捕食しているかのエサをイミテートした、ビニールや毛糸などを使う。
今回は、ギジエマダイのタックルや仕かけの紹介。そして、基本の釣り方やコツを紹介するので、釣行の際に参考にしてもらいたい。
タックルと仕かけ
タックルだが、ロッドは6対4調子。タイラバロッドでもよい。リールは小型両軸リール。カウンターはどちらでもよいが、ある方が便利。道糸はPE2号統一で、オモリは30号を基本に、40号を使用することも。
仕かけは、高仕かけと呼ばれる、全長10m以上の長い仕かけを使用する。
エサは使わず、エサのかわりに、ビニールや毛糸などのギジエを使用する。使うギジエは、船長がその時の状況やポイントに合わせて用意してくれる。
多くの釣り船では、仕かけも乗船料金に含まれているので、仕かけを用意する必要がなく安心。
基本の釣り方とコツ
ギジエマダイは、「底から何mまで巻いて」と船長から指示があるので、その間を巻き上げて誘っていく。ギジエマダイ最大の特徴は、アタリがあっても基本的には合わせないこと。焦らず、誘っているスピードで巻き続けていこう!
※ナカトなど、ポイントによっては釣り方が変わることも
・サミングしながら仕かけを底まで落とす
・仕かけが底に着けば、すぐに底を切る
・船長が指示ダナを言ってくれるので、その指示ダナまでゆっくりとリーリングする
これを繰り返す。大切なのはアタリがあった時だ。アタリがでても合わせず、そのままのスピードでリールを巻くことが釣果を伸ばすのカギとなる。
・竿をシャクったりするのは禁物
・アタリがでても焦らずに一定速度で巻き続ける
着底した時のタッチ&ゴーで食ってくることも多いので、仕かけが着底したら、素早くリールを巻き出すことが大切。

アタリがあっても合わせずに、そのままの早さでリールを巻くことが基本。ただし、フォールでアタッた場合は即掛けするのがよい

この時期は、基本的に超スローで巻くのがよい。魚が浮いていて活性が高い場合は、カウンタースピードが2程度の巻き速度(リールは、シマノのエンゲツプレミアム150HG)がよいこともある

竿が舞い込んで掛かってもポンピングはせずに、一定速度で巻き続けるのが大切だ。また、仕かけが1番上まできて、ラインを手繰り寄せる時は、ラインは必ず張りながら手繰るようにしよう! ラインを緩めてしまうと魚がバレてしまうこともあるから注意が必要だ!
加太のギジエマダイは通年を通して楽しめるので、ぜひ美味しいタイを釣りに出掛けてもらいたい。