多田正人（ただ まさと） プロフィール
まいどー！がまかつ船フィールドテスターのまーくんです。
シーズンは最終局面へ
大阪湾のタチウオシーズンも、いよいよ最終局面となってきました。
この冬の非常に厳しい状況の中、またまた鬼のような（笑）記者の方から電話が！
今回のテーマは名手による”3つの厳冬期メソッド”について
「多田さん！ 今年の関西圏は何年ぶりかの超厳冬期。それでも、何とかタチウオを釣りたいと言うタチテンヤラバーの皆さんに、連載最終回となる今回は、まーくん的厳冬期のメソッドなどを紹介していただけませんか？」と…。
僕は「コタツでミカンを！」とお伝えしましたが、「ダメで～す！ テーマに沿って、ご意見をお聞かせください」とのこと。
と言うことで今回は、「まーくん的厳冬期メソッド3」を紹介します。
まず、誘いは超スローで4分の1回転（約20cm）巻きの、ロングステイ（約10秒）。
極寒期は魚も深場に入り、反応や追いもますます悪くなります。
アタリも少ない中、狙いのタナは底から10mまでの間（反応があれば反応の幅下から5m）を丁寧に誘い、様子を見ます。
ロッドは、夏タチによく使う乗せアワセと違い、がまかつの「がま船タチウオテンヤSRチタン」の掛けアワセタイプを主に使います。
出典：がまかつ がま船 タチウオテンヤ SRチタン
穂先にテクノチタントップソリッドⅡを搭載し、数少ない小さなアタリを逃さずに、得意の即掛けをするために、少し竿先がしっかりした掛けアワセを使います。
テンヤカラーは、その日の潮や濁りにもよりますが、水温が安定する深場にいるタチウオに狙いを定めます。
夜光系の全グロー系で猛アピールするより、「船タチウオテンヤ」のパープルゼブラやレッド／グロースポット、ステルスレッドなどの部分的に光るタイプや、ノーグロー系の方が警戒せず、よいと思います。
出典：がまかつ 船タチウオテンヤ「掛けアワセ」
エサについては、夏ほどのアタリの数は望めないので、しっかり仕込みます。
釣行前日にマルキューの「ギュッとイワシ」に「アミノリキッド」、「アミノ酸α」をプラスしたものに漬け込み、スタンバイ。
とにかく、魚の好む匂いやフェロモンでしっかり魚の嗅覚にアピールします。
エサの付け方は、頭を落として小シルエットにして、できるだけテンヤと一体化するようにセットしています。
極寒でもある2月。
防寒対策なくして、冬の釣りは乗り切れません。
しかし現場では、できるだけ動きやすい服装が必須です。
そこで僕のオススメ防寒アイテムですが、「エクスハイパーインナーシャツ」「同タイツ」。
これは人間が発する汗を感知して発熱する素材を採用した、非常に暖かいインナーです。これは、ほかの発熱素材と違い、汗を吸着させる力が高いのです。
そして、この上に「パデットジャケット」「同パンツ」を着ます。
こちらはサーモライトを採用。
出典：がまかつ パデットジャケット(サーモライト(R)) GM3600
温かさと運動性に優れ、釣りに限らず、道中着やインナーとしても使え、極寒の早朝に服を脱いで着替えをすることなく、上からアウターを着るだけで済むアイテムです。
最後のアウターは風を遮り、汚れや水をはじく「PVCサロペットデッキレインスーツ」を着て完了。
頭には「２wayニットキャップ」、首に「ネックウオーマー」、「ウィンドストッパーグローブ」などを装着すれば、完璧です。
あとは、何としてもタチウオを釣るぞ、という気合で（笑）！
テンヤタチウオシーズンはもうすぐ終了となりますが、この厳冬期のメソッドが、皆さんのシーズンを締める釣行の参考になれば幸いです。また、来たるシーズンを楽しみに。
どこかでお会いした時は、お気軽にお声掛けくださいね！ ありがとうございました。
捨ててしまっていませんか？シッポは最高のおつまみに
今回はタチウオで捨てられがちなシッポの先から30～40cm（幅指2本サイズ）の部分を素揚げに！
まず、キッチンバサミでシッポの先から15cmほどをカットします。次に、その続きを2cmぐらいで骨ごとカットしていきます。
キッチンペーパーなどで十分に水分を取り、塩コショウをして150度の油で素揚げにします。
一度取り出してから十分冷まして、180度の油で2度揚げ！
これで完成！（お好みで唐揚げ粉で揚げてもOK！）
シッポの先はまるでプレッツェルのよう。カルシウムたっぷりで、非常にエコなビールが止まらない逸品ですよ！
