
竹村勝則 プロフィール
和歌山・紀ノ川河口 今回は人気の釣りスポットでチヌ釣り
紀ノ川尻のチヌ釣りは、冬から春にかけてが好期。
産卵のために沖からチヌが乗っ込んでくるので良型、大型が多く、汽水域だけにキビレもまじって釣れる。
紀ノ川の釣り場を解説
チヌの釣り場は紀の川大堰から下流で、最下流の橋の紀の川河口大橋付近の両岸ともに釣れる。
ただし、車が駐車できる場所が少ないので要注意。
今回釣行した国道26号の紀ノ川大橋付近は、同橋のすぐ下流右岸側にドッグランがあり、堤防下へ降りた所に無料の駐車場(約20台可)があるのがありがたい。
チヌポイントはドッグラン前から少し上流にかけてと、紀の国大橋から上流100mほどの間が実績のある好ポイント。
足場は悪くはないが、護岸が斜めになっていて、その下部からステ石が3~4m出ている。
ステ石までの高さは3mほどか。干潮になるとステ石が出てくるので下へ降りることもできる。
狙うポイントはステ石の前方10m付近。
全体に浅場で満潮時で水深2ヒロ前後。
川筋だけに下流への流れだが、潮の干満で上流へ流れたり、流れが止まったり、2枚潮になったりといろいろ。
流れが緩やかな時が好時合の目安で、なるべく軽い仕かけで、エサを底にハワせる釣り方がよい。
浅場なので、干潮より満潮を目安に釣行するのがよい。
南を向いて釣るので逆光になるため、偏光グラスは必携。
極寒の中、先行者を避けたポイントで開始
例年、2月の初旬に1番寒さがやってくるように思う。
2月5日は雪こそ降らなかったが、季節風がピューピュー。
普通の釣り場では、おそらく釣りにならなかっただろう。
北西風に強い、風裏の釣り場として紀ノ川がある。
紀ノ川は、東から西に流れて海に注ぐので、右岸(北岸)側だと、ほぼ背後から風がくることになるので、少々強い風でも大丈夫、十分釣りになる。
当日、右岸側の土入川出合を見ると、1級ポイントだけに4、5人が竿を出していたので、少し上流の紀ノ川大橋まで行った。
同橋下流にドッグランがあり、車が堤防内へ降りることができ、無料の駐車場がある。
ドッグラン前もチヌの好ポイントだが、今朝は土曜日とあってか、ルアーマンが20人ほどいた。
その1人に話を聞くと、ベイトを追ってブリがきているらしい。
ブリのほか、ヒラメ、マゴチなども釣れることがあると言う。
人が多いのを避けて、紀ノ川大橋付近は、以前によく通った場所なので、チヌポイントはだいたい分かっている。
誰もいないのを幸いに、同橋カミ手、約50m付近(シュウロの木の近く)で、8時から釣ることにした。
当日は、9時頃が満潮の中潮。ほどなく満潮を迎えるよい潮時だ。
ステ石が4mほど出ているので、その前方、10m付近を狙う。
この付近は、水深が浅く、満潮時でも2ヒロあるなし。
そこで仕かけは、図のような固定ウキを使い、エサをフンワリと底にハワせる釣り方をした。
マキエは、オキアミ3kg(粗潰し)にマルキユーのナンバー湾チヌⅡ1袋とニュー活さなぎミンチ激荒2袋をまぜる。
サシエは、マルキユーのくわせオキアミスペシャルと食い込みイエロー。
朝のうち、風はたいしたことはないが、満潮の潮止まりか、ほとんど流れない。
釣り始めて1時間。いくらマキエを打てども、アタリがなければエサも取らない。
この寒波で手がかじかんでエサが刺し辛い。
しかしアタればチヌだと、せっせと手返しをするマキエを打って2時間経った10時頃に、やっとアタリ。ウキがススーッと入った。
ここのチヌは、アタリが割と大きいことが多い。それと浅場だけによく引く。
40cm級かと思わせる強引で上がってきたのは、37cmだった。
それから約1時間後の11時過ぎにきたチヌは36cmだった。
潮が引きに入って、ジワーッと下流へ流れた時に、チヌのアタリがあった。
マキエの効果が出てきて、フグが2尾釣れ、針を2回取られたが、エサ取りはさほど多くはない。
昼頃には潮が引いてきてステ石が出てきた。
浅場がさらに浅くなったので、チヌの時合がなくなった感じだ。
10mほど上流側の底に、黒っぽいシモリのような物が3つ見えたので移動し、その周辺を狙ってみた。
仕かけとタナはそのままで、10投目くらいにウキがスッスーッと入る明確なアタリ。
合わせると一気に沖へ走る。
重量感があり、グイグイーッとくるこの強引は年なしか!?
ガバーッと水面に姿を見せたところをタモでひと掬い。
スケールで測ると45cmだったが、引きだけは十分楽しませてくれたチヌだった。
潮がさらに引いて干潮となったのを機に、15時に納竿した。
アクセス
無料駐車場で約20台駐車可能。
簡易トイレも併設しています。