大阪湾の船タチウオ釣りの最強王者を決めるべく毎年開催されている「大阪湾タチウオKINGバトル」。
9月16日、泉南・岡田浦の湊丸での予選の様子をレポート。
予選参加者は14人で満船。人気ぶりが伺える。
昨年の予選通過者やファイナリストもいてハイレベルな戦いになりそうだ。
船は6時前に港を出て向かったのは神戸沖。水深60mラインからスタート。
今年の傾向は朝イチに時合があって、その後しばらくアタリが途絶えることが多い気がする。
この日もそんな感じだった。
朝イチにバタバタっと船中で釣れたかと思えば急な沈黙。
この日前半好調に釣り上げたのは大塚さんと伊藤氏。

大型を釣り上げた大塚さん
大塚さんはハヤブサの船太刀魚テンヤTG、同速掛型、同ベーシックシングル夜光(すべてハヤブサ)のグローが当たりテンヤ。

大塚さんの当日のアタリテンヤ
一方、伊藤氏が「コレがいいような気がする」と話すのは、ハヤブサの船太刀魚テンヤ速掛型のスクラッチベイト。
誘いはどちらかと言うと、ジャーク系に反応がよさそうだ。
ほかに有効な誘いとしてはフォールなども有効なようだ。

深田さんも良型ゲット
後半にパターンを掴んだのは立野氏。
電動リールの巻き上げ音が聞こえるなと思い振り向くと立野氏の竿だけが連続で曲がる。

後半にパターンを掴んで釣果を伸ばしたのは立野氏
立野氏に話を聞くと「前半戦に使った8対2調子の竿だとアタリを弾いてしまうことが多かった。そこで7対3に竿を変更した」とのこと。
この変更が奏功し、一気に大塚さんを追い越した。
この時の誘いパターンはフワフワと竿先を動かした後にハンドル1回転(巻き取り60cm)。これで水深95mのポイントを92~82mの10mの幅を丁寧に攻めた。
「アタリがでても、1発目で掛けられるアタリはほとんどなかった。2回、3回追わせてから掛ける。もしアタリがなくなれば、その場でシェイク。弱ったエサを演出して、タチウオに再度アタックさせるとよかった」と立野氏。
勢いは止まらず、1人だけ20尾超の23尾で予選を通過した。

立野氏の使用タックルはサーベルマスターXチューン73M190と同82MH180(シマノ)とフォースマスター401DH(シマノ)
※この記事は9月27日発売の週刊釣場速報に掲載された記事を再編集、加筆したものです。