
竹村勝則 プロフィール
大阪・泉南 尾崎漁港
釣り場は赤灯付近、波止の長さは400mほどあるが、ほぼ真ん中にフェンスが張ってあり、そこから先は立入禁止なので、釣り場は半分ほど。

漁港への入口
波止の外側は1段高くなっているが、フェンス手前に階段があるので、それを利用して上へ上がる。

この階段を使って上へ上がる
波止の外側一帯にテトラが入っているが、小さ目のテトラなので、その上から釣りができる。
略図のように波止の曲がり角付近は少し深くなっている。
中程から先のカーブ付近にかけては浅場となっている。
キスはどちらかと言うと、浅場の方がよく釣れるようだ。
投げ釣りでキスを狙う
大阪・泉南沿岸に夏の訪れを告げる魚、キスが釣れ始めたと聞いたので、尾崎漁港へ出掛けた。
漁港を囲う波止の外側がポイントで、常連さんが1人だけ投げ釣りでキスを狙っていた。
その人は、週に何回か(土日以外)ここに来ているそうで、先日はキスを10数尾釣ったが、今日はどういう訳か食いが悪い。
「わずか3尾釣っただけや」と言い、見せてくれたクーラーの中には18cmくらいのキスが入っていた。
ここのキスは最近釣れ始めたそうで「初期は型がよく、20cm前後が多い」と言って、昼前に納竿して帰っていった。
その人と入れかわりに竿を出した。
2.4mのエギングロッドに4000番のスピニングリール、道糸はPE1号(先糸に3号を3m)、天ビンオモリは5号、幹糸1.2号、エダハリス1号、針は白狐2号の4本針仕かけ。
エサは石ゴカイ。
この道具立てで40~50mは投げられる。
ここは浅場なので、本格的な重い仕かけより、手軽なチョイ投げの方が、キスの食いがよい。
波止の曲がり角から100mほど行った付近で第1投。
潮は、ごくゆっくり左へ流れている。
仕かけをゆっくり10mほど引いてきた所で、コン、ブルブルーッと大きなアタリ。
まだ数が釣れる時期ではないので、すぐリールを巻いて取り込む。
アタリが大きかった割には、13cmほどと小さなキスだった。
その後、数投はアタリがないので、左斜めの岸寄りを狙ってみた。
近場だけに、海底が白っぽく見えている。
仕かけを10数m引いてきた所で、先ほどと同じような、コン、ブルブルーッと大きなアタリがきた。
キス釣りは、この元気なアタリが快感だ。
細いエギングロッドだけにキスの引きが、よく伝わって面白い。
足元のワカメに気を付けながら引き抜いたのは、18cmほどのパールピンクに輝くキス。
潮が動いている間が時合だと、右に左に歩いて広く探るが、針に掛かってくるのは泉州名物? のガッチョとハゼ。それも小型。

筆者が釣ったガッチョ
近場を狙うと、エサ取りのフグがくる。
その内、潮止まりとなって、キスは全く釣れなくなった。
午後に入って、潮が右へ動くようになってから15cmほどのキスが釣れただけ。
常連さんが言ったように、今日はキスの食いが悪かった。
当日の昼頃から、地元の人であろう穴釣りの人が来た。
穴釣りと言えば短いリール竿で探るのが普通だが、この人は何と4.5mほどのノベ竿(万能竿タイプ)で、仕かけの全長は少々短めにして、オモリは4号、エサは魚の切り身を使っていた。
テトラの上の方から、水際のテトラの隙間を次々と探っている。
筆者が見ている間に、2回竿がグイーッと曲がって、2尾のガシラを釣り上げた。
この付近は底が見えるような浅場なので、穴釣りはよくないと思っていたが、そうではなかった。
見直さなければならない。
この常連さんの話では、最近になってやっとガシラが釣れるようになってきたらしい。
アクセス
尾崎漁港へは南海電車の尾崎駅から海の方へ歩いて20分少々。
車は尾崎駅の北か南の踏み切りを渡って、細い旧道を通って海岸沿いに細道に入り、漁港前の防潮堤の切れ目(入口)から右に降りると、漁協の駐車場がある(1日500円、日の出丸の待合所で支払う)。