週刊釣場速報のオフィシャルクラブ「つりそく船釣りクラブ」の定例釣行会が先日開催された。
大阪湾の船釣りで人気ナンバーワンのターゲットと言えば、「タチウオ」。
ベテランだけでなく、初心者でも十分に楽しめる手軽さもウリだ。
中でも、今回はドラゴン、デブゴン率が圧倒的な船宿の1つ、泉佐野の上丸。
当日の参加者25人のうち、ほとんどが初乗船だったが、前評判を聞いてか、道中のキャビンでは「ドラゴンを釣りたい!」と皆が一様に口を揃える。
着いたポイントは洲本沖。
この日はタナがバラついているようで、底から狙う人、活性の高い浮いた個体を狙って中層から狙う人、それぞれに朝イチからポツポツとメーター級のポッテリした大型、通称「デブゴン」まじりで上がり、「ええサイズやなあ」と言う声がチラホラと聞こえてくる。
午前中で土産は十分確保できた感じだ。

次々とタチウオを抜き上げた参加者たち
だが、圧巻は午後から。
潮が緩んだタイミングで110m超のポイントから流し始めると、目に見えてサイズがかわった。
掛けた瞬間から竿はグーッと曲がり込み、時おり電動リールの巻き上げが止まるほどの強烈な引きがやってくる。
やがて、それが水面に姿を現すと、抜き上げ時にバラさないかと不安になるぐらいのプレッシャー。そして、無事取り込んだ直後に、ホッとした安心感と達成感で満面の笑みにかわる。
大型タチウオを目の当たりにした周りの釣り人たちも、朝の「ええサイズやなあ」から「デッ、デッカ!!」と驚きの声に。

大型ばかりが釣れるタイミングも
それまでメインに釣れていた幅指3本級と大型の比率が完全に入れかわった感じだ。
ラストに80m超のポイントを流し始めた時点で、大型を釣っていないのは、ほんの数人だけ。
だが、ここから幅指6本級の極太ドラゴンを含め、驚異の大型ラッシュに突入し、皆がドラゴンやデブゴンを次々にゲット。
最後の1人となった櫻井氏にも、底から探り始めた途端、穂先を一気に持ち込む豪快なアタリがきた。
上がってきたのは幅広の大型。
120cmあるかないかのドラゴン認定には微妙なサイズだったが、「これ1尾で、今日来た甲斐がありました」という言葉に嬉しさが凝縮されていた。

納竿間際に大型を釣り上げた岩佐氏