
竹村勝則 プロフィール
兵庫・明石 大蔵海岸
ここは大蔵海岸公園の一角で、朝霧川を挟んで左右に広大な埋立地の公園がある。
その東側には海水浴場と龍の湯がある。釣りは東端の岸壁でできる。
朝霧川河口と西の岸壁が好釣り場で、高さ110cmの手すりが付いている。

朝霧川河口の釣り場
グレやサヨリは一帯で釣れるが、特にグレは西端近くでよく釣れている。
サヨリはカゴの連玉仕かけのほか、飛ばしウキと小さなアタリウキを付けた仕かけがよい。
青物の回遊もあるようで、当日も朝にツバスが釣れていた。
釣り場近くに駐車場(有料)があり、スーパーのラ・ムー(24時間営業)があるので、食べ物、飲み物に困らない。
釣り場の後方に、トイレと飲み物の自販機がある。ここはファミリーフィッシングにも最適だ。

自販機の右後ろがトイレ
多魚種が狙える好釣り場でグレ釣りに出発
明石海峡大橋を背景にグレ釣りが楽しめる。

明石海峡大橋が見える釣り場
足場がよくて、ロケーション抜群の釣り場が明石の大蔵海岸公園。
ここは明石海峡に面しているだけに潮流が速くて魚種多彩。
メバル、ガシラ、アイナメ、グレ、チヌ、アコウ、アジ、イワシ、サバ、サヨリ、カワハギ、ベラ、イカ、タコ、カレイ、マダイ、青物など、季節の魚が釣れる。
今回は「グレが釣れ出した」と聞いたので、昨夏もよく釣れたことから、足を運んでみた。
6時頃、朝霧川河口右岸側護岸を見ると、エビ撒き釣りの人が数人いた。その内の1人が30cm近いアコウを1尾釣っていた。

エビ撒き釣りをする釣り人
ここでは、このところエビ撒き釣りでマダイ、ガシラ、メバルなどが釣れている。
こちらはグレ狙いなので西端へ行く。
ここから西に波止が出ているが、立入禁止のフェンスがある。
フェンス際にグレ釣りの常連さんが1人いたので、ひと声掛け、15mほど横に入らせてもらう。
この常連さんも、これからグレ釣りを始めるところで、今は潮が西に流れているが、ほどなく潮がわりで東へ流れるので、仕かけが(筆者の)前へ来るから気を付けてとアドバイス。
今回は、午前中だけの予定なので、マキエはオキアミ3kgとマルキユーのグレパワーV9を1袋だけ。
サシエは、くわせオキアミスーパーハードとボイルオキアミに石ゴカイを少し持参した。
仕かけの竿は1号5.3m、レバーブレーキ付きスピニングリールに道糸2号、ハリスは1号を2ヒロ、ウキ0号、針はグレ針3号、ウキ止め糸なしのスルスルで狙う。
足下を見ると、マキエもしていないのに、エサ取り(スズメダイなど)がウジャウジャいる。
マキエを打つと茶色の小魚が、大きめの座布団ほどの群れになって群がる。これは豆アジのようだ。
手前も沖もエサ取りは半端な数ではない。マキエの打ち分けなどしても効果がないほどだ。
竿3~4本前方を、ウキ止めゴムを針から2ヒロ上に止め、ウキ止めゴム下にG7、ハリスの中間にもG7を1つ付けて釣り始めた。
予想通り、サシエのオキアミは、すぐに取られる。
石ゴカイは取られたり、残って上がってくることもあるが、グレのアタリはない。
右に流れていた潮が反対の左へかわった。釣り始めて2時間ほどした時、ウキがスーッと入るアタリがきた。
サッと竿を立てて合わせると、グングン、グーンとグレの力強い引き。
タモで掬ったのは、波止グレとしては、まずまずの26cm。
今が時合か、隣の常連さんもグレ(28cmくらい)を釣った。

グレを取り込む常連さん
そして9時頃には目測30cmの良型グレを釣る。
常連さんの仕かけは、図のようなウキ止めなしのスルスルで、サシエにはエサ取りが多いのでボイルオキアミのLを使っていた。
釣り方を見ていると、仕かけの投入点は竿4本前後の遠投。
よく練り込んだマキエをウキの周りへ投入していたのは、さすがベテラン。
グレ4、5尾のほか30cmのツバスを2、3尾釣っていた。
その内、サヨリ(目測25~30cm)がたくさんマキエに寄ってきた。
あまりに多くいるので、エサを小さくして浅ダナにすると、25cm前後のサヨリが数尾釣れた。
その後、潮流がますます速くなり、川のように流れるようになった。
漁船が沖の急流を避け、竿が届きそうなほどの岸近くを、次々と通るようになり、サヨリの姿は見えなくなった。
グレがあまり釣れなかったので、早くサヨリ釣りに切りかえておけばよかったと思ったが、後の祭り。
グレもサヨリも秋まで釣れるはず。
グレのマキエはサヨリ釣りにも使えるので、小針で軽い仕かけとエサのサシアミを用意しておけば、グレとサヨリの両方が狙える。