手付かずの新釣り場
「紀の国屋 湯浅店」から、「和歌山・三尾川で”カセ釣り”を新規開業する船がある」と紹介をいただいた。
話を聞くと、大敷網を営む漁師で、大敷網の周辺にカセを設置するとのこと。
大敷網や定置網などは、法律で一定の距離以上近づくことを禁じられているため、釣ることはできないが、漁師自らが営業するため、それが可能だとか。

漁をする船長たち
そこで、今回は実釣取材を行ってきた。
和歌山・三尾川の「りき丸」
2022年7月にオープンしたのは、川端主税(ちから)船長が案内する”りき丸”。

川端主税(ちから)船長
港からポイントも近く、ゆっくりと走り、およそ10分ほど。ポイントへ到着すると船長から生きエサが配られ、早速釣り始める。
ノマセ釣りを楽しむ
生きエサのイワシをセットして、仕かけを落とした瞬間、中層辺りでガツガツ、ガツガツ。「あれ、軽くなった?」と思い、仕かけを上げてみるとエサがない。

何かにかじられたイワシ
スグにエサを付け直して入れると、今度は底まで仕かけが下りた。
しかし、スグにアタリがきて、エサが取られた。「まさかの入れアタリ!?」と、あまりのポテンシャルの高さにテンションが上がる筆者。
ヒラメにマゴチが入れ食い!
筆者が朝イチからバラシを連発している横で、釣りをしていた釣友は、上手く魚を掛けてヒット! アタッたのは底だったよう。
気持ちのよい引きを見せて上がってきたのは、59cmの良型マゴチ。
さらに、この後釣友は、ヒラメ、ガンゾウヒラメをヒット。
負けじと、フカセでノマセ釣りをしていたもう1人の釣友が70cmのスズキをキャッチする。
この日は2度ほど時合が訪れ、アタリは筆者で15回ほど。ほとんどはバラしてしまい、腕のなさを痛感したが、それでもヒラメ、マゴチと、フラットフィッシュの2大ターゲットを釣り上げることができた。
夏はフラットフィッシュ、秋になると青物やアオリイカも面白いらしい。改めて、りき丸のカセのポテンシャルの高さを実感。これは流行りそうな気が満々。
”必ず”行った方がよいと確信できる、魅惑の釣り場だ。
■取材協力:りき丸
■TEL:07035170909