“穂先で決める”ロッドセレクトで大阪湾タチウオを攻略【吉田昇平のセオリー②】

タチウオ特集

シマノフィールドテスターであり、大阪湾タチウオKINGバトル6代目キングの称号を持つ吉田昇平さんは、年々変化する大阪湾のタチウオを、日々攻略しています。

吉田昇平(よしだしょうへい) プロフィール

キャスティング、即掛けを得意とする大阪湾タチウオKINGバトル2018の優勝者。2017年にもセミファイナルトップ通過の実績も持つ凄腕アングラーでシマノフィールドテスター

吉田さんは、状況に応じてロッドをチョイスし、釣果に繋げてトーナメントで勝利を掴んでいます。そんな吉田さんの気になるロッドチョイスの方法について、実釣して頂きながら直接聞いてみました!

9:1調子を主体に組み立てていく

取材当日、吉田さんが持ってきていたのは、「サーベルマスター エクスチューン テンヤ 91 H173」、「サーベルマスター エクスチューン テンヤ 91 H160」、「サーベルマスター XR テンヤ 91 HH170」、「サーベルマスター XR テンヤ 91 H170」の4本。

なんと、4本とも9:1の掛け調子! 驚きながらも、理由を吉田さんに聞いてみると、こんな答えが返ってきました。

「実は同じ9:1調子なんですが、穂先の曲がり方がどれも違うんです。即掛けに向いた9:1、掛けてから曲がる9:1…。また、ロッドの長さによって使い方も変わるので、同じ調子でも使い方が変わってくるんです。実際に穂先を見比べてみますか?」

吉田さんが実際に、ロッドを曲げてくれた4本の写真がこちら。

同じ9:1調子ですが、曲がり方がどれも違う! 番号の順番で穂先の硬さがしなやかになっています。

では、吉田さんはこの各ロッドをどういう風に使い分けているのでしょうか?

各ロッドの使い分け

①サーベルマスター エクスチューン テンヤ 91H173の場合

まずは、サーベルマスター エクスチューン テンヤ 91H173について。吉田さんはこのロッドからスタートしていました。

理由を聞いてみると

・長さがあり、キャストで広範囲を探れる
・1番穂先のしっかりしたロッドなので、アタリを攻撃的に掛けていける

この2つの特徴を活かして、状況を探っていました。アタリが多く数が狙える状況では、電動リールの「フォースマスター200」と合わせることで、バシバシ魚を掛けられるので大活躍するとのことでした!

②サーベルマスター XR テンヤ 91 HH170の場合

サーベルマスター XR テンヤ 91 HH170は、今年新登場したロッド。

吉田さん曰く、「超攻撃的なタフテック穂先かつ、しなやかさもあるので、色んな状況に対応できる素晴らしいロッドです。正直、エクスチューンって言ってもおかしくないと思うくらい(笑)。それくらいイイロッドです。XRのイメージが変わりました」

とベタ褒めしていました。本来は省エネバイブレーションや即掛けをイメージしたロッドなのですが、吉田さんの中では汎用的に使えるロッドとして位置付けられています。

③サーベルマスター エクスチューン テンヤ 91H160の場合

次は、同じサーベルマスター エクスチューン テンヤ91H160。取材当日は、台風通過2日後で濁りも入り、状況としては、とても食いが渋い状況。そんな時に使っていたのがこのロッドです。

・少し短めのロッドなので、振り抜きやすく、感度がよい
・グラスソリッド穂先なので、誘いはシャープに、掛けてからは曲がってくれるのでバラシも少なくなる

この特徴に加えて、リールは手巻きの「バルケッタ Fカスタム 150DH-XG」を使用することで、飛距離、フォールスピードのよさ、軽量化で感度をプラス。食いが渋い状況でも、圧倒的な感度で小さなアタリを探り、掛けていました。

④サーベルマスター XR テンヤ 91 H170

サーベルマスター XR テンヤ 91 H170は、9:1調子の中で、最も柔らかいティップのロッド。同じ9:1調子のロッドと比べると、8:2調子に近いですね。

このロッドは、波気があってテンヤが安定しない時や、巻き掛けをする時に使用するイメージです。

エクスチューンとXRについて

今回は、吉田さんのロッドセレクトについて紹介しました。

最後に吉田さんに、エクスチューンとXRを、どんな人にオススメしたいか聞いてみました。

エクスチューンが向いている人

まずはエクスチューンが向いている人は、どんな人なのか聞いてみました。

吉田さん曰く、「エクスチューンは、一言で言うとレーシング仕様です。スポーツカーのようなイメージですね。なので、“このロッドが1番釣れる!”っていうのはなくて、“どのロッドも全部いる”というイメージです。このテンヤをこういう風に動かしたくて、アタってきたタチウオをこう掛けたい! って決まってる人にはドハマりするロッドだと思います」とのこと。

テンヤタチウオにコダワリを持っている玄人や、トーナメント思考の人にはピッタリなロッドですね。

XRが向いている人

続いてXRが向いている人について、吉田さんは解説してくれました。

「エクスチューンがスポーツカーならば、XRは、セダンやステーションワゴンといった所でしょうか。公道を走るのであれば相当快適ですよね。それと同じで、汎用性があって、色んな状況に対して対応力があるのがXRです。釣行回数がそこまで多くなくて、でも感度のよいロッドを使いたいっていう人にオススメですね!」

どんなロッドを買うか迷っていた方、エクスチューンかXRか迷っていた方は、ぜひ吉田流のロッドセレクトを参考にしてみてはいかがでしょうか。

シマノ公式「サーベルマスター エクスチューン テンヤ」詳細ページはこちら
シマノ公式「サーベルマスター XR テンヤ」紹介ページはこちら

シマノ(Shimano)

1921年創業。1970年に「レジャーを通して人々の健康に寄与する 」という企業哲学のもと、釣具事業部が発足。リール、ロッド、ルアー、用品などクオリティの高いアイテムの開発、製造、販売までを行い、釣具の総合ブランドとして、国内外問わず多くのファンを抱えている。独自の技術も数多く、世界に誇るジャパンクオリティを提供し続けている。

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