名手に学ぶ海上釣り堀攻略法<正徳丸編>

数少ない陸続きの海上釣り堀のひとつで、スタッフの応対やサービスも優れているのが正徳丸(三重県紀北町・東長島)。同釣り堀の常連で、大会でも優勝経験のある鈴木紀生さんの攻略法の一部を紹介しよう。

鈴木紀生(すずきのりお)。釣り堀歴17年で正徳丸の常連。シーバスゲームも大好きで、タックル、誘いなど随所にルアーフィッシングのスタイルが垣間見えている

釣座の選び方

まずは受け付けを済ませ、店長のルール説明などが終わると、貸し切りの人々がイケスへ移動。その後、一般コースのクジ引きがあり、1番の人から順に釣座を選べるのが正徳丸のルール。この釣座選びにも鈴木氏はコダワリがある。

「太陽が昇ると、マダイは日陰に固まる傾向にあるので、晴れている日は沖側を選択するようにしています。また、角にマダイが固まる事もあるのですが、逆に青物が狙いにくくなるので、中央付近を選択するようにしてます」と鈴木氏。

狙い方

正徳丸の中央のイケスは15×15mと広いので、まずはイケス中央の底より50cm上からマダイを狙う。アタリが5秒以上なければ、竿を立ててゆっくりフリーフォールで落としていく。これで徐々に手前を探れるほか、このフォールが誘いになって口を使ってくる事が多い。日が昇ってくると、タナがベタ底になるので、底から20~30cm上にタナを調整するほか、マダイが固まっていそうなポイントを狙い打つ。

シマアジは小さめの針にダンゴの1粒刺しでゆっくり落とし込む。アタリがなければ、竿先を小刻みに震わせながら誘い上げるキビキビとした誘いが有効で、誘いの後の止めで食ってくる事が多いので、即アワセすると言う。青物にもこの誘いは有効で、切り身系のエサはもちろん、生きアジを泳がせる時もこの誘いを多用している。

最近は釣り番組「フィッシングポイント」にも出演している鈴木紀生さん。彼の活躍からますます目が離せない!

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