シマノ2大タチウオテンヤ「サーベルマスター 船テンヤ」と「β」の特徴と使い分けについて【吉田昇平のセオリー③】

タチウオ特集

シマノのテンヤと言えば、「サーベルマスター 船テンヤ」と「サーベルマスター 船テンヤ β(以下β)」。

船テンヤタチウオ好きの人は、もちろんチェックされていると思います。ですが、仕様の違いは分かっていても、使い分けのイメージが付いていない人も多いのでは?

今回は、第6回大阪湾タチウオKINGバトルの優勝者で、シマノフィールドテスターの吉田昇平さんに使い分けの方法を取材してみました!

吉田昇平(よしだしょうへい) プロフィール

キャスティング、即掛けを得意とする大阪湾タチウオKINGバトル2018の優勝者。2017年にもセミファイナルトップ通過の実績も持つ凄腕アングラーでシマノフィールドテスター

特に、大阪湾を中心に釣行しているアングラーは、必見です。

まずは各テンヤの特徴をおさらい

最初に各テンヤの特徴をおさらい。

サーベルマスター 船テンヤ

まずは「サーベルマスター 船テンヤ」から。このテンヤの特筆すべき点は3点。

①安定した水平姿勢
安定した水平姿勢を保つことによりロッドアクションに対してリニアに反応。バイブレーションでのヒラ打ち、ストップ&ゴーのメリハリが出しやすい、アングラーの理想の動きを演出してくれます。

②スリムヘッド形状
頭の先に向かって細くなっているので、沈下速度がバツグン。狙ったタナまでいち早く到達します。また、横面の面積は広いので、ヒラ打ちさせたときのアクションにメリハリが出ます。

③多彩なカラー
全10色のラインナップで、グロー系から、ブラック、リアルカラーやゴールド系まで必要なカラーが揃っています。

サーベルマスター 船テンヤ β

続いては「 β」。特筆すべき点は2点。

①コンパクトヘッド形状
「サーベルマスター 船テンヤ」と比べ、コンパクトなシルエット。全体のシルエットが小さくなるので、渋い状況の対応力が高いです。ですが、デコ広に作られているため水押しが強く、アクションを掛けた時は、アピールが強くなります。アピールで寄せて、小さいシルエットで食わせる。といった使い方もできます。

②短軸&尻下がりなフック
掛けやすさを重視した短軸で尻下がりなフックは、巻いているだけでタチウオを掛けてしまうほど。

吉田流の使い分け

それでは、気になる吉田さんの使い分けについて。

大きい個体を狙うのであればサーベルマスター 船テンヤ

吉田さん曰く、「潮が複雑だったり、早くタナまで落としたい時はサーベルマスター 船テンヤを使うことが多いですね。あとは大きい個体を狙いたい時も使うことが多いです」とのこと。ここで記者が気になったのは、“大型を狙う時に使う”という一言。詳しく理由を聞いてみました。

βは良くも悪くも掛かりすぎてしまうんです。つまり、じっくりテンヤを追わせる大型狙いの釣りをしていると、小さい個体が先に掛かってしまうんです。なので、水平姿勢のサーベルマスター 船テンヤを使うことで、小さい個体を掛けないようにするんです」

なるほど。つまり、大型狙いの時はサーベルマスター 船テンヤに軍配が上がる、といったトコロでしょうか。

数を狙うのであればβ

続いてはβについて。「数を狙うのであれば断然βです。掛けるというよりも、掛かってしまう。そんなテンヤなので、バシバシと数を掛けていく釣りにピッタリなんです。ただ、勘違いしてほしくないのは、小型ばかり釣れるという訳ではないこと。時にはドラゴンと呼ばれる個体も釣れることも十分にありますので」とのことでした。

吉田さんの使い分けとしては、大型に絞って釣りをするときはサーベルマスター 船テンヤ数を狙うのであればβが向いているという考え方でした。

今期の大阪湾ではβが活躍中

吉田さん曰く、今期の大阪湾、特に神戸沖ではβがハマっているとのこと。取材当日もβがハマっていた様子で、ガンガン釣り上げていました。

大阪湾アングラーの方は、βの買い足しをお忘れなく。ちなみに吉田さんが愛用していたカラーはスーパー夜光でした。

出典:シマノ

カラーローテーションは?

吉田さんはカラーローテーションを殆どしていませんでした。理由を聞いてみると

「カラーは大阪湾の定番として、主にグローを主体としています。グローが強めの方がアタリが出るのか、と少し弱めた方がアタリが出るのか。両方使ってみて差がないようでしたら、あまりローテーションはしない考えです。テンヤを変えるというよりも、誘いを変える方が第一と考えてます」

とのことでした。

シマノ公式「サーベルマスター 船テンヤ」はこちら
シマノ公式「サーベルマスター 船テンヤ β」はこちら

シマノ(Shimano)

1921年創業。1970年に「レジャーを通して人々の健康に寄与する 」という企業哲学のもと、釣具事業部が発足。リール、ロッド、ルアー、用品などクオリティの高いアイテムの開発、製造、販売までを行い、釣具の総合ブランドとして、国内外問わず多くのファンを抱えている。独自の技術も数多く、世界に誇るジャパンクオリティを提供し続けている。

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