実釣力の高さから、年々広がりをみせている「バイブレーション釣法」。今や全国に広がり、テンヤタチウオのメッカ大阪湾でも使用する人が多くなってきました。
そんなバイブレーション釣法、試してみても全然釣れないじゃん! って感じた人もいるハズ。
それもそのハズ、この釣法は「いつでも効く誘い」ではなく、「特定のシチュエーションで超効く誘い」だったんです!
ではどんなシチュエーションで釣れるのか? 「省エネバイブレーション」の生みの親、シマノインストラクターの富所潤さんに、いろはを聞いてみました!
ポイントは“潮のヨレ”
富所さん曰く、バイブレーション釣法が効くのは“潮がヨレているタナ”。タチウオは、潮のヨレに集まる習性があるそうで、そこをゆっくり、ヒラヒラと誘うことで効果を最大限発揮するそうです。
逆に素直な潮では、バイブレーション釣法はほとんど効果を発揮しないとのこと。全然釣れない! って勘違いしてしまった人は、その日の潮が素直に流れているシチュエーションだった可能性が大。
そこで疑問なのが、潮のヨレをどうやって見つけるか。
富所さんにその方法を聞いてみると、とっても簡単な見つけ方を教えてくれました。
それは「バイブレーションしていて、テンヤが軽く感じるタナを探すだけ」。
なかなか言葉では伝わりにくいのですが、実際にやってみるとスグに分かるそう。バイブレーションしながら下のタナから上に上げてくると、そのタナが明確に分かるようです。
実際、富所さんは潮のヨレをこの方法で見つけ、「この辺で釣れるよ!」と宣言した直後にタチウオを掛けマクってました。まるで預言者のよう(笑)。
富所さんのタックルチョイス
取材当日、省エネバイブレーション用で用意していたタックルは、「サーベルマスターXR テンヤ 91HH170」に、「フォースマスター200」。
「サーベルマスターXR テンヤ 91HH170」は、今年登場したニューフェイス。前モデルの「サーベルマスターXR テンヤ 91H170」より、さらに硬く、シャープに誘いことができ、即掛けできることができるようになったモデルです!
富所さんの最近のお気に入りだそうで、取材当日もほとんどこのロッドを使っていました。
リールは「フォースマスター200」、電動リールです。
「フォースマスター600」に比べ糸巻き量は劣ってしまいますが、軽量なので微速巻きしながら、バイブレーションをするのに最適なので使用しているそう。
まさに、省エネバイブレーション特化な即掛け仕様のタックルですね!
“いつでも効く”は大間違い!
バイブレーションは強い釣り方ではありますが、いつでも効くは大間違い! と富所さん。
最大限にバイブレーション釣法を活かすのであれば、まずは潮のヨレを見つけること。見つけてさえしまえば、預言者のようにアタる前から釣れることが分かってしまいますよ。
今まで、バイブレーション釣法に苦手意識を感じていた方は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか!